ヴィジット

ヴィジット

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ヴィジット」

【ストーリー】
休暇を過ごすため田舎にある母方の祖父母の家を訪れた姉弟は、優しく穏やかな二人に歓迎されるが、三つの奇妙な約束を伝えられる。楽しい時間を過ごす、好きなものは遠慮なく食べる、そして夜9時半以降は部屋から出てはいけないという内容だった。しかし、夜に変な気配を察知し起きてしまった姉弟は、恐怖のあまり約束を破ってドアを開けてしまい……。


みんしーやん的評価:
A

 おばあちゃんこわいよ……( ´;ω;`)

 そんなこんなで、ナイト・M・シャマランのスリラー映画ですよ。

 「『シックスセンス』以来のヒット作!」的な扱いの本作。シックス・センス以降、ヒット作に恵まれたなかったというスタンスでも評価されているシャマランですが、皆様シャマランを誤解していると思うのですよ
 彼は「誰も思いつかないような特異で練りこまれた脚本」のストロングスタイルな作家ではないのです。シックスセンスのヒットで多分に誤解されておりますが。彼の本分は「なんでもないシーンをさもなにか有りげにおどろどろしく描くこと」であり、脚本の監督ではなく、演出の監督なのです。
 そういう意味で、彼の傑作は「シックスセンス」ではなく「サイン」であると思います。「サイン」の、要は「宇宙人が出ましたさあ大変」ってだけの話ですが、その非常にB級臭いテーマを、そうとは思えない演出で描ききり、見終わった後「なにか良い物を見た」気持ちになる。「ハプニング」なんかも、非常に気持ち悪い描き方をしてますしね。

 んで今回のヴィジット。
 あのね、おばあちゃんが本当に怖いの。
 別におばあちゃんは幽霊でも悪魔でもないし、ちょっとおかしいだけおばあちゃんですが、その描き方がものすごくホラーチックなのですよ。
 1階でゲロゲロやりながら歩いているところなんて、まるっきり悪魔憑きですからね。
 ただここが良いなあと思うのが、そのおばあちゃんの奇行が何度も描かれるのですよ。途中おばあちゃんが認知症だという話もあり、見る方もおばあちゃんの奇行をただの症状だと思う。そのおばあちゃんの奇行が隠しカメラに映される。いつものことだと思っていると、突然その隠しカメラに向かって絶叫するというね。
 正直このシーンが怖すぎて、しばらくまともに画面が見れませんでした……。
 ホラー映画の基本に「物音を立てずに突然現れる」というのがありますが、その新しい一つの形ではないでしょうか。鏡を使ったお馴染みのギミックのように、唐突に恐怖の存在が現れるわけではありません。ありませんが、その瞬間に、認知症のおばあさんではなく、ホラーの対象としての存在が「突然」現れるわけです。以降、おばあちゃんはただの認知症と患者ではなく、明らかに観客と、子どもたちを威嚇する存在になっていくのです。この切り返しは、さすがだと思いました。っていうか、しばらく怖かったです。

 まあ、本来シャマランはこういう気持ちの悪い演出をするのが得意なサイドの監督なのですよ。
 そういう見方で見ると、過去の作品も決してがっかりなどではない、この監督らしさが出ている作品がたくさんあると思いますよ。

 あ、エアベンダーは見なくてもいいと思います。

誘拐の掟

誘拐の掟

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「誘拐の掟」

【ストーリー】
ニューヨーク中が連続誘拐殺人事件におびえていた1999年、元刑事のマット(リーアム・ニーソン)のところにある依頼が舞い込む。それは妻を誘拐された夫からの、犯人を見つけ出してほしいというものだった。マットはこれまでの刑事人生で身に付けた全てのスキルを総動員して誘拐犯の捜索に挑むが、相手もなかなか尻尾を出さず……。


みんしーやん的評価:
A

 みなさま、リーアム・ニーソンと聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
 古い人は「シンドラーのリスト」を思い浮かべたりするでしょうか。私は断然「ファントム・メナス」のクワイ=ガン・ジンですね。最近の人だと、ゴッサムシティーに幻覚薬をばらまこうとした忍者軍団の頭領だったり、あるいは娘を助けるために無双するお父さんだったりするのでしょうか。
 そんなリーアム・ニーソンさん主演の映画です。

 タイトルやあらすじの雰囲気から、「96時間」を想像してしまうのは仕方ないことなのかもしれませんが、そこまで無双はしておりませんでした。結構痛めつけられたり、証拠の押収に躍起になるあまり(明らかに素人に)背後を取られたりとか、ちょいちょい抜けているところはあります。
 それでも、オープニングでやってきた強盗に対して恐るべき対応力を見せたり(その結果彼を苛む大事故が起きるわけですが)、誘拐犯相手に電話越しで強気に脅しつけたり、アクション映画として、アクション映画のヒーローとしてかっこいい場面はいくつもありました。
 あとはTJと少しずつ仲良くなっていくあたりもよかったですね。はじめは巻き込まないためか突き放すような態度だったのに、少しずつ心を通わせていき、TJも最後にファインプレーを見せたし。
 全体的に不要なキャラがおらず、全員がそれなりに意義と意味を持って物語内に存在していたのは、最近ではちょっと珍しいかもしれませんね。まあその分死人も多いんですけど。

 ど派手にどんちゃかする映画ではないので、そういうのを求めると肩透かしを食らうかもしれませんが、そのあとでしっかり寝技を決められるくらいにはよくできた映画なので、きっと楽しめると思いますよ!

リピーテッド

リピーテッド

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「リピーテッド」

【ストーリー】
目覚めると前日までの記憶が全てリセットされてしまう特殊な障害があるものの、献身的な夫(コリン・ファース)に支えられ日々を送っているクリスティーン(ニコール・キッドマン)。ある日、医師だという人物から電話がかかってくる。それを受けたクリスティーンは、夫に黙って彼のもとで診察を受けていると聞かされ、数週間前から自分が毎日の出来事を映像で記録していることも教えられる。その映像を捜し出して再生する彼女だったが、そこには信じられない光景が収められていた。





みんしーやん的評価:
B

 「メメント」から由緒正しく続く「前向性健忘症」ものの一作。
 短時間しか記憶を維持できない彼女が、昨日の自分が残したメッセージを手掛かりに自分の身に起きたことを突き止めていく、というサスペンス。

 この手の「前向性健忘症」もので個人的に秀逸だと思うのは、前述の「メメント」と「明日の私にヨロシク」でしょうか。後者は大変良いお話です。エロ漫画だけど。いやいや、本当にいいお話なんですってば。読める年齢の方は是非ご一読下さい。

 でまあ話を戻して、この手のサスペンスである程度確保されている「頼るべきものは残された記録だけ」「周囲の人間が自分に都合のいいように主人公をミスリードしていく」「残された記録と得た短期的な情報を元に謎を解いていく」という面白さは、本作にももちろんあります。
 ヒロインの得た情報は記録を通じてのみ過去から未来に受け継がれ、途中偶然と策略でミスリードを誘いながら、最終的に解決へと導かれます。

 ネタバレ個所を反転してお送りしますね。

 個人的に納得いかないなーと思ったのが、犯人の正体がさらされるきっかけが、論理を組み合わせた推理の結果ではなく、「恋敵の名前を連呼されて嫌気がさした不倫相手の暴走」ってのがね。あそこでマイクさんが我慢してれば、クリスは電話なんかしなかったんだから、結果丸く収まっていたのに。そのあたりのロジックをもっときちんとしてくれていたらなぁ。
 あとは、最後に記憶が戻るのも、まあハッピーエンドなんだけどご都合主義だなって。


 ただ全体的には面白いサスペンスでした。この手のサスペンスが最低限持っているものは持っております。
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