オートマタ

オートマタ

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「オートマタ」

【ストーリー】
太陽風の増加が原因で砂漠化が進み、人類存亡が迫りつつある2044年。人間に代わる労働力としてオートマタと呼ばれる人工知能搭載ロボットが人々の生活に浸透していた。さらに、生命体に危害を加えない、自身で修理・改善しないというルールが製造時に組み込まれており、人間との共存に支障が出ないシステムが確立されていた。そんな中、オートマタ管理者ジャック(アントニオ・バンデラス)は彼らが自発的に修理を行っていたのを知って驚く。その首謀者と目的を探る彼だが、思わぬ事実に突き当たる。


みんしーやん的評価:
B-

 感想を溜め込むのは良くないですね! あっさりめに書いていきたいと思いますよ。
 大したものでもないし!

 みんな大好きアントニオ・バンデラス主演のSF映画ですよ。
 描写自体はそれほどダメなわけではないのですよ。バンデラスも存在感がありますし、ロボットの非人間感もよかったです。ストーリーも、そこまで奇抜なものではないけれども、滅び行く人類と残りゆくロボットという堆肥を軸にして、それなりに見どころのあるものになっていたと思います。

オートマタ


 ただまあ、全体的に漂う「B級感」はどうしたものか
 それなりに絵になる素材はしっかり使っているはずなのに、いまいち噛み合っていない。ストーリーの基本線はいいのですが、展開が非常にダラダラしている。特にバンデラスが砂漠に放り出されてロボットと行動をともにする以降の下りが、冗長な上に、事件の真相である「人工知能の始祖が生き残っていて他のロボットを改造をしている」をいう事実が、バンデラスの関わらない所で明らかになっているのですよね。バンデラスも勿論真相に触れるのですが、それはその始祖のロボットに招待されたから知ったわけであって、彼が突き止めたものではないのですよね。
 あとは、元々はアクション映画ではありませんが、盛り上がるシーンが薄めなのも非常に残念。全体的に淡々と話しが進んでしまいます。メリハリがないからどうにも細かい話が頭に入ってこない。
 総じて、残念なところが目立つ作品であります。素材は悪くないし、バンデラス自体は非常に頑張ってるし説得力もあるので、もっと頑張っていただけたらな、と思いましたとさ。

ビギニング

ビギニング

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ビギニング」

【ストーリー】
運転中に突如、視界が激しい光に包まれ致命的な事故に遭ったデヴィッド。帰宅しない父を心配し、娘のアニーが探し回ると、森の入り口で呆然と立ち尽くすデヴィッドを発見する。血だらけの洋服とは反対に、その姿はかすり傷さえなかった。さらに病院の検査で、生前の妻に移植したはずの腎臓が、正常に戻っていることが判明。驚くべき事実を確かめるため、デヴィッドは義足のザックを連れ、再び事故現場の森へ入る。そこには、異様な光を放つ謎の物体が落ちていた。物体から伸びる触手に触れたザックは、その後、無くなった足が再生し始めるのだった。科学の常識を覆す驚愕の真実に辿り着き、謎の物体の極秘調査を進めてきた政府は、デヴィッドとザックの不可解な事態を嗅ぎつけ彼らの家に押し入るのだった。この時、デヴィッドの目の前で、想像を絶する事態が始まろうとしていた―。


みんしーやん的評価:
B-

 ジャンルとしては「SFを絡めた戦争危機もの」といった感じでしょうか。
 世界が戦争に向けて進んでいく、廃退的な雰囲気はよく出ていたと思います。戦争によって体が欠損した人々が話の中心に出てくるのですが、結構容赦なく欠損していて、戦争をリアルな感じに伝えるのには一役買っていたと思います。その退役軍人が、戦争反対を訴えて市民レベルで冷遇されるあたりも、なかなかに描けていたのではないでしょうか。
 ただ、その描写と、ほとんど創造主に近いくらいチートな性能を持った「謎の物体」があまりうまく絡んでいなかった気がします。
 体の欠損すら再生される「謎の物体」を手にすることで、無敵の軍隊を作ろうとする人が出てくるのは、まあ自然だと思います。でも、はじめに「謎の物体」に触れたお父さんが、何故その物体を確保しようとするのかが、いまいち動機が掴めなかったかな。あとは、せっかくいい感じで戦争の雰囲気を出せてるのに、その戦争と物体がそんなに関連しない
 一応、その物体の力で、破滅した世界を二人の人間が生き残ることができるわけで、そういう意味では、世界を破壊するための装置として戦争があり、それから守るための「物体」なのかな。
 雰囲気は非常によく出ていたし、再生時の描写も(予算規模の割には)頑張っているように思います。ただそれらが上手く関連付けられず、一つの映画としてはちぐはぐな印象が拭えませんでした。

 まあでも、ちゃんと作ろうという意志のある映画だと思いますよ。ちゃんと作りなおしたらもっと面白くなる気はします。

FINAL FANTASY

FINAL FANTASY

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「FINAL FANTASY」

【ストーリー】
西暦2065年の地球。かつて隕石とともに現れた謎の侵略者ファントムの襲来を受け、人類に未曾有の危機が訪れていた。どんな物質も透過して進み、あらゆる武器が効かず、触れただけで命を奪う無敵の存在達に、残った人類はバリアシティに暮らしながら、生命力を兵器に転用し、わずかな抵抗を続けていた。
そんな中、老科学者のシドと女性科学者アキはファントムを無力化させる融和波動を発見、これをもつ8つの生命体を探して人類を救おうとしていた。一方で政府は最終兵器を用い、ファントムの本拠、隕石を叩いて一気に戦争を終結させ地球を守ろうと計画を進めていた。やがて知る驚くべきファントムの正体と生命波動の関係。果たして地球の運命は……。


みんしーやん的評価:
C

 常々思うのですよね。
 興行収入と映画の面白さは、比例も反比例も、何らの関連性ももたらすものではない、と。
 映画の面白さを決定する要素は「論理的な突き詰め」「感性への訴え」であり、それ以外に映画の面白さを決定する要素はない。そして、それらが興行収入に反映されることもない
 何故ならば、どんなに物語論、演技論を極限まで突き詰めたところで、見る側がそれを分かっていないバカしかいなかったら理解されることはない。逆に感受性に訴えたところで、見るヤツがろくなセンスも持たない能なしだったら、それらが受け入れられることもない。完璧な理論完璧なセンスで持って作られた映画が、興行的に失敗する例はどれだけでもある。
 もちろんその逆も然り。論理や感受性なんてなくても、俳優と知名度と、宣伝と、そして過去の評価で、高い売上を出すこともある。むしろ、高い売上を上げる映画は、今やそちらに比重が置かれている。どんなにいい映画も、俳優と知名度と宣伝がなければ全く評価されない。評価の舞台にすら乗ることがない。そういうのを評価するのは、一部の、本当に一部の映画ファンだけで、そして彼らは「マニアック」というくくりに追いやられ、その評価を「特殊で異質だから」と、よく言えば参考意見、悪く言えば参考にならない意見と、隅に追いやられるのだ。
 それをいいように嘲笑うためだけに、偏屈な老人があらゆる権力を導入して、そのためだけに最後に創りだした映画が、「風立ちぬ」だと思うのですよ。
 自分はジブリは見ないので、この映画の批評はしません。ただ、伝え聞く話だと、映画論の構築やセンスなどが卓越していると思うのです。そしてそれ以上に、映画を見る前に必要な前提となる知識も、かなり高いハードルを要求している。
 当然、子供がそれを知るはずもない。大人だってわかりゃしない。でも、1位になっちゃう。それは「映画論」や「センス」を、理解できないまでも肌で感じているから、なんてことでは全く無い。
 とどのつまり、映画を売るためには、そんなものは全く関係がない。
 きっとこの映画が売れたのを見て、あの偏屈な老人は高笑いしながら、いかに一般人が無知で愚かかを、嘲笑っているんだと思う。本当に、皮肉な意味では全く無く尊敬に値する偏屈な老人だと思う

 勘違いしないでいただきたいのは、じゃあ論理や感受性なんて意味が無い、ということではない。
 興行収入と映画の面白さが、全く関係ないところにある、という話なのです。

 ……と、いうわけで映画「ファイナルファンタジー」の話になるわけですよ!

 歴史的な興行的失敗、という側面ばかりがクローズアップされ、それを跡追いする形で、「ストーリーがつまらない」「絵は綺麗だけど」という評価がつきまとっているわけですが、果たしてその評価は正しいのか。興行的失敗という事実の前に、映画への評価が霞んでいるような気がしてなりません。
 ちょうど、「FF15」の映画がやっているではないですか。この機会に見ておくのもいいのではないか、と思ったわけです。他人の評価ではない、自分の目で物事を見るのは大事なわけです。

 それでまあ、感想なわけですが……。

 あのね、思ったよりかは、面白くなくはなかった
 この映画の公開が2001年。あれから15年。色んな映画を見てきました。
 その中には本当にいろんな映画がありました。
 軍が作った兵器蜘蛛が大暴れするという、どこかで見たような導入部から誰も見たこともないエキセントリックな戦闘描写を経て、どこかでよく見るエンディングの映画だって見ました。
 そんな映画に比べたら、正直、そんなにつまらないと切り捨てるほどのことではないと思うのです。
 あ、いや、キングスパイダーを映画の範疇に入れるなら、ですよ! そこに議論の余地があるのは把握してますよ!
 改善点はいくらでもありますが、少なくとも、ストーリーそのものにそこまで批判する要素はないと思うのです。
 ただ当時は、ファイナルファンタジーお得意の「地球ガイア論」に辟易していたのもあるかもしれません。そう、地球ガイア論です。FF7で結構露骨に提唱されていた地球ガイア論です。皆様もやったでしょ? 「絶対エアリス生き残らせる方法があるはずだ!」って。まあバグで実現しちゃうわけですけど。あのライフストリームとか、あれが地球ガイア論です。
 まあ話を戻しまして。
 ストーリーはそこまで卑下するものでもないと思うのです。
 ただ良くないのは演出の方。盛り上げなきゃいけない幾つかの場所で、それがまったく盛り上げられず、淡々とこなされてしまう。音の一つでも盛り上げればいいものも、それも平坦。というか、サウンドは全体的に弱めなので、盛り上がりにかけてしまうのですよね。
 サウンド以外にも、非常に画作りが弱い気がします。そして多分その原因は「フルCGで作成していること」であり、細かい機微を表現することができなかったり、一瞬だけ挟まれるシークエンスのためだけに画を作ることの、おそらく予算的な問題などもあり、メリハリがなく、冗長な演出が目立ってしまっています。
 最大の売りである「(2001年時点での)フルCG」という事実が、映画の面白さとしては思い切り足を引っ張っているのは、皮肉でもあり、面白くもあります
 後は、これも演出に関わることなのですが、このストーリー、本質的には「B級SF映画」なのですよね。それを「超大作映画」としてリリースしようとしているところのちぐはぐさがある。一応上映時間は100分くらいなので、時間的には問題はないのですが(これって、多分今同じことをやられたら2時間半くらいの映画になるよね)、雰囲気とか押しの強さとか、そういうところで大作感が出てしまっている。ここをもっと、エンターテイメントに特化して、そこにお得意の地球ガイア論を混ぜ込めば、興行的失敗ばかりが取り沙汰される作品にはならなかったのではないかな。

 まあそんなわけでして、見直したらそこまで残念なものでもありませんでした
 勿論、手放しで賞賛できるものではないし、評価点よりも課題のほうが目立つ作品ではあります。
 ただ、興行的失敗という、言わば映画の評価とは無関係のところに引っ張られて、映画を本質を見逃すのは、非常に勿体無く、また、映画に対して失礼な行為なのではないのかな、と思う次第でございます。

 だからといって、進撃の巨人が面白いかと言われたらそんなことはない

10 クローバーフィールド・レーン

10 クローバーフィールド・レーン

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 見た映画は「10 クローバーフィールド・レーン」



【ストーリー】
目を覚ましたら、シェルターの中にいることに気付いたミシェル(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)。その日から「きみを救うためにここへ連れてきた」と話すハワード(ジョン・グッドマン)、自らシェルターに逃げてきたエメット(ジョン・ギャラガー・ジュニア)の3人のシェルターでの共同生活が始まる。ハワードは、本当に信用できるのか?それとも別の目的がある悪人なのか?疑心暗鬼の中、共同生活が続いていく――。 ある日、ミシェルは必死にシェルターから抜け出そうと試みるが、「ドアを開けるな!皆 殺されるぞ!」と叫びながら制止しようとするハワード。ミッシェルはシェルターのドアまでたどり着く。ミシェルの表情が恐怖と驚きに満ちた表情に変わっていく。 シェルターのドア越し、彼女の眼に見えていた世界とは――?


みんしーやん的評価:
C-

 というわけで見てまいりましたよ。
 「クローバーフィールド」の名前が入っている通り、嫌が上でも「クローバーフィールド」と関強調文連付けて考えてしまうわけです。と同時に、この「クローバーフィールド」という名前に対しては、それと関連付けるものの全てが「特に関連付けられてないんじゃないのほんとは?」という疑念を抱いてしまうのもまた事実。自分は「直接的な関係はないんでしょ?」という、どこか切り離したところでこのタイトルを見ていました。
 まあね、「クローバーフィールド」はそのプロモーションで「関係有るのかないのかよくわからない映像」山のように見せられていたので、その一環にこの作品も連ねられているんですよね。だから、特に「あの怪物」が出てこなくても、不満はありませんでした。

 ありませんでした、が!
 じゃあこの作品って何よ、ってところですよね!
 「クローバーフィールド」の何が良かったかって、あれはそのプロモーションとPOVを全て含めて「本当に巨大な生物がいたかのような体験」をできることですよ。ハンディカメラに残された巨大生物の姿。実際にあった出来事はそこに残されていても、なぜそうなったのかは分からない。そのヒントは、不鮮明な断片として幾つかの映像が残されている。そういうのを寄せ集めて「本当に怪物がいたんだねー」というシュミレートをできるところが、楽しかったと思うのですよ。
 じゃあ、今回はどうかというと、「何もかもが遠い世界の話だし、正直どうでもいい」というところでしょうか。

 この映画ですが、いくつかのミスを犯しているのではないかと思います。
 それは一つではなく、幾つもが複雑に絡み合っています。映画そのものも問題もありますし、そして、これもいつも通りのことですが、日本でのプロモーションが最悪だということでしょうか。

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ザ・ファントム

ザ・ファントム

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ザ・ファントム」

【ストーリー】
近未来、増え続ける凶悪犯罪の対策に各国は巨大企業グローバル・セキュリティが開発したIDシステム・GSコードの装着を人々に義務づけ、国民の行動を監視するようになる。そんな中、カザフスタンで武装集団によるタワービル占拠事件が起こる。捜査官のティムール(サンザール・マディエフ)の活躍により事件は解決したかに見えたが、武装集団はGSコードを付けておらず……。


みんしーやん的評価:
D

 なんでしょうね、正直よくわからねぇっすわ! はっはっは!

 あのね、一応見たんですけどね、全体的に話が全く頭に入ってこないんですよ。
 ストーリー通りのことは起きているし、それっぽい世界観を築こうとしているのはわかるのですが、あんまりパッとしない。
 ダメな映画の一つの指標として、「回想シーンの数珠つなぎで何をしているのか分からなくなる」という王道があるわけですが、しっかりこの映画でもやっています。おかげで、本当に何が起きているのか分からなくなる。
 ストーリーも、まあありがちといえばありがち。開始の時点である程度は落ちまで読めてしまう。
 アクションがよければそれでもいいのですが、そんなこともない。かっこよく見せる、ということに対して意識が向いておらず、アクション映画と言うものをただなぞったという印象を受けます。
 もちろん、それでもキャラクターが魅力的であれば払拭できるのですが、如何せんキャラも凡庸。どこかで見たキャラもそうだし、主人公側の人間、特に警察の元同僚のあの人も、全然感情移入できない。あの取り調べはひどいよ

 そんなこんなで、全く持って面白くない作品でしたとさ!
 正直日本のアクション映画と同レベルだと断言していいと思います。もっと頑張れカザフスタン。

 あと、クリスタナ・ローケンという、ターミネーター3でT-Xを演じていた方が出ていらっしゃいましたね。
 世間的には、「ターミネーター3」は失敗作だという認識で、私もそう思っていたのですが、最近何かの批評を見て考えを改めました。ジョン・コナーを英雄ではなくし、ストーリーを続けたことにより、それまでのシュワルツェネッガーのアイドル映画から、一人の人間が英雄になるまでを描くSFにシフトした。そして物語は続き、敵であるスカイネットにも、非常に現代的な恐怖という側面を与えることができた。これは、評価されてしかるべきことなのだと思うのですよ。
 まあ問題は、誰もそんな路線変更を望んでなかったということなんだけどね。
 ま、そんなクリスタナ・ローケンさんですが、大ボスであるわりには非常に印象が薄かったことだけ、付記しておきます。
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