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ゴースト・バスターズ

ゴースト・バスターズ

 映画を見て参りました。
 見た映画は「ゴースト・バスターズ」


オフィシャルではないけどね

【ストーリー】
コロンビア大学で教鞭をとっていた素粒子物理学博士のエリン・ギルバートは心霊現象を科学的に解明するための研究を行っていた。しかしある日、かつて自分が幽霊の実在を主張する本を書いていたことが明るみに出たせいで笑い者になってしまったばかりか、研究費を打ち切られてクビになってしまう。大学での居場所を失ったエリンは本の共同執筆者であるアビー・イェーツと再会し、自らの知識と技術力を生かすべくある計画を打ち立てる。それは、街を襲う幽霊を自分たちの手で退治するというものだった。エリンは原子力エンジニアのジリアン・ホルツマン、地下鉄職員のパティ・トーランを仲間に加え、専門会社「ゴーストバスターズ」を設立し、幽霊退治に乗り出す。


みんしーやん的評価:
B-






      りり






 はい! 小ネタも済んだところで、ゴースト・バスターズの感想ですよ!


 いやまあなんというんですかね。
 面白くないわけではないです。
 面白くないわけではないですが、なんというか、純粋に感情移入できない要因がいくつもあったのですね。

 基本はコメディ映画なので面白くさせる場面は幾つもあったのですが、そのそれぞれは楽しめました。ケヴィンのとんちんかん具合だとか、スライムを全身に浴びる下り、そういった小ネタは純粋に楽しめました。コメディ映画なので、こういうのはむしろ一番大事なのかもしれませんね
 でもそれは、あくまでも小ネタでしかありません。そして、小ネタで点を稼いで全体の評価とする作品でも残念ながらないのです。あくまでも小ネタは小ネタ。主軸の大きな道筋があって、その上で小ネタをやるからこそ、大きな道筋も光るってものです。例えば、「北欧4カ国を回って北海道に帰る」という道筋があるから、「フィヨルドの恋人」「ムーミン」も味が出てくるのであって、「ヨーロッパにフィヨルドの恋人を撮りに行く」だけだったら、それは何も面白く無いでしょう? いや、それはそれで面白いかもしれませんが。
 勿論、小ネタを重ねて点数をする映画もあります。最終絶叫計画とか、そんな感じの映画ですね。私は好きでないのであまり見ませんが。でもこれは違います。ちゃんとした道筋のある映画です。

 んで、その道筋ですが、どうにも、うーんと首を捻ってしまう。
 まずストーリーは、それほど目新しいものではない
 オリジナルの「うだつのあがらない男たちの逆転サクセス・ストーリー」を男女反転させたような今回のストーリーそれ自体は、さして目新しいものでもありません。勿論、ストーリーでの目新しさなんてものは一部の要素でしかないわけで、堅実でも楽しければ勿論問題ないのですが、それを感じるほど、しっかりと練りこまれていたわけでもないのですよね。エリンとアビーの関係性がこの話の肝だと思うのですが、それもお座なりですからね。最後に「もう離れたくない」みたいな締めをしてましたが、実際に二人が一緒にいなかった期間は観客には見えないし、その後は特にトラブルも起きず、なんだかんだ仲良くやっていたので、この締めもあまりぐっときませんでした。ホルツマンの一人語りもそうだし、パティに至っては、チームに参加した経緯も含めてあまり馴染んでいる感を出せなかったのも残念なところ。
 ゴースト描写も、そこまでフレッシュではない。スライム状になるのはオリジナルのアイディアだし、それ以外には物珍しいゴースト描写はなかった。少なくとも、オリジナルの大食い幽霊ほど見た目に驚きのあるゴーストはいなかったかな。

 そして一番気になったのは、その大食い幽霊も含めて、オリジナルを意識した演出が多かったこと。多い、だけならいいのですが、非常に過多で、くどいくらい繰り返されるのがやや食傷気味だった。
 オリジナルのキャストがカメオ出演しているところは、まあ良いです。ただビル・マーレイ以外は使い方も良くなかったかな。特に物語に何も影響しないので。でもカメオ出演ならそんなものかもしれません。ただ、それにしても出演者多すぎだろうと。正直オリジナルでも主人公格だったビル・マーレイだけで十分じゃないかと思うのですが、他界したハロルド・ライミス以外の2名と、受付の人と、シガニー・ウィーバーまで出てきますからね。出しすぎ。ここまで出されると、オリジナルファンへのサービスを飛び越して、なんかもう別の意図があるんじゃないかってくらいにオリジナルを意識させられる。
 他にも、
・マシュマロマンの風船が出てきた
・ECTO-1ナンバーの車が出てきた
・その車が霊柩車を改造したもの(オリジナルの制作エピソード)
・事務所にしようとした建物がオリジナルのバスターズの事務所と同一
・レストランのガラス窓の外から中の人に対して危険を訴える場面
 まだまだ探せばいっぱいありそうですね。
 過去作のセンテンスを持ってくるのは他の作品もよくやることですが、今作はそれが作品内に有用に活かされることもなくて、ただオリジナルのファンに「僕たちはあなたのことを意識してますよ! いぇい!」って言ってるだけに思えるのですよね。結局、ストーリーの骨子もオリジナルに似せてしまっているからなんだろうと思います。
 スターウォーズのエピソード7でも、同じように過去作からのセンテンスが散りばめられていましたが、こちらはメインのストーリーが新しい方向に進もうとしていた、レイの物語として舵を切ろうとしていたからこそ、このセンテンスが好意的に受け入れられたのでしょうかね。
 まあ、単純に思い入れだけの話かもしれません。が、少なくともこの事実に自分は、ファンサービス以上に、製作者サイドが意識をおいているところが見える気がするのですよね。

 あとこれは、映画本編とは関係のない話ですが、吹き替えがね、ちょっとね。
 いやいや、別段芸人さんがやってるからだめ、なんて言うつもりはないですよ。演技力があって、きちんと演技してくれれば。
 ただ、芸人さんも勿論、芸人として活躍されている方ですから、自分のキャラクターってあるじゃないですか。それが多少ならず出ちゃっていた気はします。だから、アビーだったら「アビーの声」ではなく「アビーの声を当てている渡辺直美の声」にしか聞こえないんですよ。それはある程度しかたないことで、芸人さんは自分を売って商売にしているわけで、当然中の人がアピールされてしまう。ついでに言えば、そのキャスティングをしたということは、当然「中の人」を反映されることを、期待してキャスティングしているわけだし、そういうディレクションを本人がするのは、しかたがないと思うのですよね。
 ただそれが、吹き替え、という作業にあっているかというと、これは技術力の問題ではなく(むしろ技術力は悪いとは思わなかった。エリンとアビーに関しては)根本的な部分で食合せが悪いと思うのですよ。
 そういう意味で言えば、パシフィック・リムのケンコバはすげぇな、と思うわけですよ。ハンニバル・チャウというキャラクターに対して、特に面白いこともせずに、キャラクターを反映する演技をしてたわけですから。声質とか演技力以前に、そこがすごいなぁと。彼をキャスティングした側も含めて、ですけど。

 あとは、これまた映画の評価とはかけ離れるかもしれませんが。
 公開前の予告の時点で、「女性に変えたのがけしからん」「いやいや、それは女性差別だ」という不毛なやり取りが繰り広げられていました。
 正直、なんなんだよ、って感じですよね。
 オリジナルで男性だったものを女性に変えたとして、それ自体に功罪が生まれるわけでは勿論ない。変えてもいいし、変えなくてもいい。それで面白くなれば、それが一番ベストでしょう。
 この盛り上げ方をして「未だに女性差別をする存在がある」とう仮想敵をでっち上げるために、フェミニン側が自演したんじゃないかというのすら疑ってるわけですが、それくらい、どっちでも、どうでもいい話でしょう。それを言うなら、海を渡ってリメイクされることに批判も非難も上がるはずでしょう。ジェンダー以上に民族の差ってのは大きはずですし。
 要は、それによって意義ができるか、面白みが生まれるか、それこそが大事ではないでしょうか。
 そしてその点では、今作で主人公を全員女性にしたことについては、「特に意味が無い」と言わなければならないでしょう。勿論女性だからダメ、というわけではなく、男性でも良かった、ってだけの話ですよ。どっちでもいいものを意味もなく変えた、それだけの話しにしかなってないのです。



 では総評。
 オリジナルが大好きで、VHSに穴が空くほど見てたというのであれば、見て損はないと思います。
 ただ、新しい時代の映画としてみるならば、多少ならず力不足と言っていいと思います。

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