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ザ・キューブ ファイナルトラップ

ザ・キューブ ファイナルトラップ

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ザ・キューブ ファイナルトラップ」

【ストーリー】
謎の立方体に閉じ込められた女性が、頭脳を駆使して命懸けの戦いを繰り広げるサスペンススリラー。女が目覚めると、そこは謎の立方体。タイムリミットは24時間。空間内に散りばめられたわずかなヒントを頼りに、彼女は脱出への答えを導き出していく。


みんしーやん的評価:
D+

 「CUBE」という作品が世の中にはあります。
 まあこれは有名なので、少し映画を見ている人なら誰でも知ってますし、そうでない人も名前くらいなら聞いたことがあるでしょう。
 恐るべき低予算で作られながら、先を読ませない展開と、徐々に露呈していく人間の醜さが相まって、非常に楽しめる作品であります。
 興味があれば、ぜひご覧頂きたい。

 ……と、言いたいところですが、この作品には多くの「亜種」があります。
 いや、亜種っていうかまあ、「パチモン」ですけどね。それも、本編は全くCUBEを意識していないにもかかわらず、邦題だけ見事にパチった作品があるのです、
 こういったものに騙されないよう、ここで幾つか列挙していきましょう。

CUBE IQ
CUBE IQ
原題は「THE GAME ROOM(ゲームルーム)」。
シェルターに閉じ込められてさあ大変、という話らしい

CUBE NEXT
CUBE NEXT
原題は「INTELLECTUAL PROPERTY(知的財産)」
「キューブ」なるものを発明した博士がさあ大変、という話らしい

CUBE ハザードX
CUBE ハザードX
原題は「BANE(破滅の元)」
実験棟に隔離された女の子たちがさあ大変、という話らしい

QUBE ●RED
QUBE RED
原題は「La habitacion de Fermat(フェルマトからの招待状)」
色んな課題を出されてさあ大変、という話らしい
ちなみに「RED」としてあるあたり、「REC」への意識もかいま見える。

 まあそんなパチモノ揃いのCUBEですが、本編と呼ばれるものは3作しかありません
 うち、2は正直何をしたいのかわからないので見る必要はないですし、0は何をしたいのかはわかるけど、まあそこまで大層なものでもないのでこれも見たくていいです。
 1だけ見ればいいですよ!

CUBE
 このパッケージの映画だけ借りれば大丈夫です!


 さて、そんな「パチモノ邦題大集合」のフラッグシップ的存在となっているCUBEですが(仲間には「SAW」「アンダーワールド」「パラノーマル・アクティビティ」等)、果たしてこの「ザ・キューブ ファイナル・トラップ 」はどうかな!? ってところが気になるところですね。ドキドキしながらレンタルしました。
 嘘です。ドキドキなんてしてません。100%パチモノだと知ってて借りました
 そもそもさー、この手のパチモノ邦題大集合にお決まりの批判として「間違えて借りようとする人を騙そうとするから卑劣だ」っていうのがあるじゃないですかー。でもそれってさー、「騙される人がいる」から卑劣だと思うんすよー。誰が騙されるかっての、こんな見えてる上に旗まで立ててアピールしてる地雷。結局これに騙される人って「CUBEは名前しか知らないし、そもそも映画もあまり見たいけど、流行ってるみたいだから一応借りてみよう」っていう、かなりニッチなところに絞られるじゃないですか。そうじゃなかったら、こんな地雷踏むわけがないんですよ。多少でも映画に明るい人だったら「いやいやおかしい」ってなるでしょうよ。だってパッケージ見てよ、「トランスフォーマー」って書いてあるんだぜ
 確かに、配給会社は騙そうとして必死かもしれませんよ。でもそれって、田舎のお年寄りに「都会では戦争が起きてて日本は滅ぶから、これをかぶると命は助かるよ」ってヘルメットを売りつけるようなものでしょ。お年寄りとはいえそんな話に騙されるわけがないし、そんなミラクル級の代償がヘルメットで済むなら、そんな安いものはないですよ。
 もしこれを、本当にCUBEの関連作だと思って借りる善男善女の方がいるとしたら、それはもう授業料みたいなものだと思って気持よく払っておいて、次からは、自分の脳味噌でものを考えて、映画を選ぶといいと思いますよ。
 Amazonのレビューでも「騙されました」とか書いてる奴がいるけど、こんなの騙されるくらいなら世の中もっと狡猾なトラップはいっぱいあるから、今のうちにどうにかなっておいた方が幸せなんじゃないですかね。むしろ、お前がいなくなることで、周りの人が須く幸せになるんですよ
 ねぇ! ねえってば!

 さてさて。小ネタも終わったところで、この映画の評価をしますね。

 ひどい。

 いやいや、別にCUBEっぽくないからひどいってわけじゃないんですよ。
 サスペンス的な部分はそれなりに頑張っていたと思います。突然部屋(パッケージでは「謎の立方体」と書いてありましたが、部屋です)に連れ込まれた女性が、その場にあるものでなんとか脱出を試みようとするお話。何故ここに連れ込まれたのかもわからないまま、ブラウン管のテレビに映される情報だの、隣の部屋に監禁されている知り合いだの、1月13日の話だの、謎が謎を呼ぶ展開ではあります。結構そこの膨らませ方は上手くて、そして犯人たちも「そんなに悪そうに見えない」という、違和感を内包しつつ、じゃあ一体どんな結末なんだ、って思うじゃないですか。

 ネタバレを恐れずに書きますよ(一応配慮の改行)

 なんと、主人公は致死的なウイルスに感染されていて、その上時限的な記憶喪失にかかっているので、ショック療法で手荒に治療を施しながら記憶が甦るように何度も同じことをしていたんですって!
 この結論が気持ちよくない。
 まず、サスペンスな体をなしているのに最後が「とても優しい世界」では、肩透かしというかずっこけもいいところ。それは、サスペンスを見たくてこれを手にとった人にとっては何も気持ちよくがない。もっと、事件の真相だの、犯人の結末だの、もっと言えばこの主人公がどうやって脱出をするのか、そのプロセスだのを見たかったわけですよ。こんなぬるい結論に辿り着きたかったわけではないのです。
 例えるなら、よしもと新喜劇の最後の「一件落着」みたいなもんですよ。結局みんな幸せでした、よかったねーと。そうなると、最後にもう一度部屋に投げ込まれるシーンが挟まれるのも、幕が閉まるきっかけの「最後のギャグ」みたいな感じで、非常に萎えます。
 そして結論から遡ると、途中の展開も、全く意外ではなかったという、逆算的に過去もダメにしてしまう展開です。犯人が悪そうに見えないのもそうでしょう、だって悪くないんだもん。
 どんな風に期待を裏切ってくれるんだろうと思った観客の、まさに予想の斜め下とはこの事

 結局、オチの弱さによって、全てが台無しになってしまった。そんな映画ではないでしょうか。

 ちなみに、原題は「Riddle Room」となっているのですが、結局「Riddle」もほとんどないからね……。
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