スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生

バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生

 映画を見て参りました。
 見た映画は「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」



【ストーリー】
バットマン(ベン・アフレック)は、両親の殺害現場を目撃したという過去のトラウマから犯罪者一掃に力を注ぎ、一方超人的能力を持つスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)は、その力を人類のために惜しみなく使ってきた。だが、その破壊力の強大さゆえに、スーパーマンは人々からバッシングを受けるようになり……。


みんしーやん的評価:
C+

 うーん……。

 いやね、前作の「マン・オブ・スティール」よりかはいいと思うのですがね。
 自分的にはいくつか乗りきれない部分があって。いいところも確かにあるんだけれども、それ以上に良くない部分が気になるから、いい部分もあんまり自信を持って評価できないな、って感じなのですよね。
 鳴り物入りで入ってきたのと、クリストファー・ノーランが大好きなのと、ザック・スナイダーはウォッチメンが大好きなのがあって、ある程度期待値が大きくなりすぎていたのかな、っていうのもあるのですよね。そこをうまくコントロールできていたら、もっと評価を上げてよかったのかなとは思います。

 ただまあ、「マン・オブ・スティール」が存外に微妙だったのもあったのですが、その良くないところと同じような問題点はあったかな、というのは感じました。
 そもそもやっぱり自分が「スーパーマンにそれほど思い入れがない」というのが大きな問題なのでしょうか。
 「完全無欠の超人」というのも自分好みではないし、「(再解釈によりブレを含めたとしても)純粋な正義の味方」っていうのもあまり乗りきれません。そしてこれはどうしようもないことですが、やっぱりあの衣装はね……。「マン・オブ・スティール」でも基本は青タイツひらっひらのマントだし。

 逆に「バットマン」がそれなりに思い入れが強いのは、当然「ダークナイト」の存在はあるとして、物心ついた頃にティム・バートン版のバットマンをやっていたというのもあるかもしれません。あとは容赦がないところと、ヒーロー然としていないところが自分の感性にあっていたと。
 まあ、それはさしたる問題ではありません。
 結局のところ、思い入れがあろうがなかろうが、乗れるかどうかは変わってくるわけですから。
 そして残念ながら、今回は「そこまでは」乗れませんでした







 というわけで、以下、自分が感じた問題点を列挙していきたいと思いますね。

●脚本的な問題
 バットマンとスーパーマンが戦う理由がよくわからない。
 というか、バットマンがスーパーマンを憎む理由がわからない。
 バットマンとスーパーマンのイデオロギーの違いが基本的なところにあるのは、まあわかります。バットマンはどこまで行ってもただの人間で、スーパーマンはスーパーな人なので、バットマンの存在そのものを否定しかねない存在。嫌悪を抱くのもわかりますし、そもそもスーパーマンが大暴れした時に、自社ビルやら社員やらが大変な目にあったってのもあるでしょう。
 ただ、それを物語の中で明示して伝えてもらえないものだから、なんでバットマンがスーパーマンを嫌ってるのかがわからない。いや、わからないというか、こちらで補完する部分が多くて、そうすると、バットマンがひどく幼稚な存在に見えてしまうのです。
 これは、もしかしたら日本とアメリカのヒーロー観によるのかもしれないのですが、日本だとそれこそヒーローに超人的な精神性を求めるのに対して、アメリカはもっと人間的なものを求めているのかしら。精神的には高潔であるべき(と日本人が思っている)ヒーローが憎むんだから、それはもう圧倒的な正当性があるんだろうと、日本人は勝手に考えるはずなので、その高潔さに見合わないバットマンの行動原理が逆に幼稚に見えるのかな。
 まあそんな理由もあるとは思うのですが、だとしてもそんなバットマンは、やっぱり好ましくは見られないわけですよ。
「俺は頑張ってるのにもともとスーパーだなんて、それなんてチート」っていうのなら、それは逆恨みもいいところだし、「自分の社員を殺したスーパーマンは許せん」っていうのなら、それって「私はガメラを許さない」と何も変わらないじゃないか。あれは女子中学生だから「しょうがないなぁ」で許されるけど、大人がそれをやったらダメじゃないの、って思ってしまうのですよね。
 (後で他の人のレビューとか見たら、結構「私はガメラを~」を連想した人は多いのよね。やっぱり連想するよね!)


●レックス・ルーサーの問題
 スーパーマンに対してはほとんど知識がないので、正直レックス・ルーサーも名前くらいしか分からないのです。
 その前提で話をしますと、この人が何をしたかったのかが、いまいち分かりませんでした
 多分それはレックス・ルーサーであるかどうかは関係なくて、悪党として立ち位置が不明瞭だからじゃないのかなと思います。
 何かしらを企んでいるのはわかる。それは単なる感情的な暴走ではなく、明確な意図と冷静な思想を持って陰謀を張り巡らせている。でもその目的は、やっぱり明示されていない。その結果、じゃあレックスはどういう得をして、どういう益を得るのかが分からない。でも、確かに冷静に悪を働いている。その「目的の見えなさ」が、あんまり乗りきれない原因ではないでしょうかね。
 キャラが良かっただけに、そこは非常に残念に思いました。
 でも、「レックス・ルーサー」に思い入れがあるのなら、そこは捉え方が違ってくるのかなー。


●アクションわかりづらい問題
 アクション時、何が起きてるのかよくわからない。
 初めての明確なアクションがバットマンのカーアクションだったわけですが、位置関係も何が起きているのかもよくわからなかった。そもそも、2:45もあるのにアクション要素が少ない。アクション映画でそれが見づらいのは、やはり問題だし、盛り上がりに欠かなー。


●やっぱり街破壊されすぎ問題
 「マン・オブ・スティール」では、街が壮大に壊れすぎて、現実感がない問題が前回ありましたが、今回も継続中
 一応、前回の壮大な大破壊は結果壮大な前振りになっていたのでまだいいとして、やっぱりあれだけ街が破壊されて「めでたしめでたし」とはならないでしょう。


●ワンダーウーマン出てくるの遅すぎ問題
 どんだけひっぱるんすか。


●ヒロインのマッチポンプサスペンス問題
 自分で槍捨てて、拾いに行って窒息ってなんなんだろう。
 捨てるんじゃなくて、偶発的な事故で沈めるとかにすれば普通にサスペンス感でるのに、自分で捨ててるから「何やってるんだお前は」ってなる。
 そもそも、ちっちゃな浴槽でイチャイチャする前は「私達もう終わりね」みたいに言ってたのに、その心境はもうどこにもないわけじゃない。もっとその感情を引っ張って、ストーリーに絡めなさいよ。


●バットマン問題
 もこもこのバットマンや、パワードスーツみたいなバットマンはそんなに悪くなかったのですよ。
 ただねぇ、普通に自動小銃を持って、普通に射撃するってどうなんだろう
 スーパーマンと違って生身の人間なんだから、バットマンが武器を使うのは当然だし、それこそがバットマンたる所以でしょう。でも、それはコウモリにデザイン化されたものであり、それを使ったアクションが楽しいわけです。
 でも、自動小銃はやはり違う気がします。
 なんでこんな違和感があるかっていうと、多分「ダークナイト」冒頭の麻薬取引現場のシークエンスに出てきた、ふとっちょな偽バットマンがライフルを構えていた姿とかぶる、っていうのがあるからだと思います。


 もちろん、悪いところばかりで貼りません。良かったところもいくつかあります。


○バットマンVSスーパーマン問題
 バットマンVSスーパーマンはやっぱり盛り上がる。
 特に、バットマンの大人気ない戦い方がよい。あの戦い方は正義の味方のものでも何でもないけれども、それこそがバットマンでしょう。バットマンが最終的に勝つのもよい。基礎的なところではスーパーマンに負ける要素は無いけど、唯一の弱点をしっかりとつきまくって勝利をもぎ取るバットマンは、やはり他のヒーローにはない強さがあるわけです。
 ヒーローの戦い方ではないけどね!

○アルフレッド問題
 アルフレッドがよい。ダークナイト三部作は、ブルース・ウェインの精神的支柱といって感じですが、今回はそれよりももっと強いバディ感があります。信頼できる仲間というか。口調もいい具合ですしね。

○ワンダーウーマン問題
 ワンダーウーマンを加えて三者揃い踏みするのはやはり盛り上がる。
 待たされただけに!



 ヒーローのクロスマッチングものとしての盛り上げどころは多々ありますが、それを引き下げる要素が多いのもまた事実。なので、盛り上げどころを素直に楽しめる人は楽しめると思いますが、自分はそこだけを見て盛り上がることはできませんでした。

 もっとこう、話を切り詰めてバットマンとスーパーマンの対立をレックス・ルーサーが煽る(そして彼には壮大な陰謀がある。ただし性格はあのまま)とかにすれば綺麗に盛り上がれたんじゃないかな。

 そもそも、「何でもできるスーパーヒーロー」であるスーパーマンにシリアス路線は似合わない気がする。バットマンでシリアスでリアルな路線が成功したのは、バットマン自体がほぼ生身で人間から数本毛が生えたような存在だからであって、文字通りのスーパーマンにはそれは似合わないのではないかと。逆に、あれだけのことができるスーパーマンに「リアル路線」とか言われても違和感があるし、現実、あれだけ無秩序に街をぶっ壊しておいて「リアル」とか言われてもねぇ。

 そんなあたりがいまいち乗り切れませんでしたとさ!
 まあでも、そこまで卑下するような作品でもないですよ。しっかり楽しめるところは楽しめました。ただ、楽しめない部分が自分には多かったと、それだけの話です。

スポンサーサイト

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。