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ゼロの未来

ゼロの未来

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ゼロの未来」

【ストーリー】
近未来の管理社会、孤独な天才コンピューター技師のコーへン(クリストフ・ヴァルツ)は解明されていない数式「ゼロの定理」に挑み、人生の目的とは何かを知るため、ある人物から電話がかかってくるのを待っていた。ある日、パーティーで出会った魅力的な女性ベインスリー(メラニー・ティエリー)との恋、そして会社の社長の息子で自分と同じく天才的なコンピューターの使い手であるボブ(ルーカス・ヘッジズ)との交流を通じて、コーヘンは生きる意味について知っていく。


みんしーやん的評価:
C

 特に日本人なんかはそうですが、映画を選択する上で何を基準にするかというと、それは往々にして映画の本質を示すものにはならないわけですよ。
 具体的には、それは「俳優」「監督」
 映画と言うのは、当たり前ですが一人で作っているものではなく、ましてや興行ベースに乗せようとするならより多くの人間の意見が反映されるはずです。監督が実際現場に立って絵作りをすることに間違いはないと思いますが、そこには脚本家やプロデューサー、製作人やエディター、さらにはスポンサーの意志も絡まってくるわけです。
 それでいいと思います。完成したものがどのような作品であるかが大事なのであって、誰が作ったっていうのはそこまで大事ではないのではないかと思います。一人で作った映画が素晴らしいなら、キャシャーンは素晴らしいということになりますからね!
 まあ、なので監督が誰であるかは作品の絶対的な選択基準にはならない。名作を撮った監督が次に駄作を撮ることだって、その逆だってあるわけです。
 ましてや、俳優は映画の主要な要素ではない。もちろん、演技力や演技プランによって作品の良し悪しに差が出るのは事実ですが、よい俳優が出ていれば面白い映画になるはずもありません。名優が名演技をしていたって、駄作になる映画はたくさんあります。
 まあ、そんな形で、映画を見る上で俳優と監督を基準にするのはよくないかな、と。それが私の映画を選択する基準ですかね。

 でまあ、この映画ですよ。
 監督:テリー・ギリアム
 主演:クリストフ・ヴァルツ

 こりゃあぜってぇ面白いって!
 だって監督がテリー・ギリアムで、主演がクリストフ・ヴァルツだぜ! 面白いに決まってるよ!


 まあ、全力でブーメランが返ってきてますよね!(長い前振り)
 しかもある程度取り損ねてるっていうのがあります!

 とりあえず、ふたを開けてみればいつものテリー・ギリアムでした。
 監督で選ぶのがどうの、って話をしましたが、よくよく考えたらこの人いつもこんな感じですよね!
 今回もいつものテリー・ギリアム全開で、不可思議な世界観が、果たして何かを暗喩しているのか、していないのか、そのあたりを追いかけながら話を見てみれば、結果特にそんなものはなかったのかな。という、アーティスティックな体裁と雰囲気に浸ることができれば、それなりには楽しめるのではないかと思います。
 なのでその覚悟がなぜかなかった今回のわたくしは、ちょっと首をひねりながら見ていた感じでした。

 まあ、その暗喩部分は、全部ではないけれども分かったのですよ。
 例えば、コーエンが現代人=民主主義における主権者であるところの「一般民衆」「善良なる市民」の暗喩であるということ。
 彼が自分を「我々」と複数形で呼ぶのは、「自分」という個を主張することによって社会の中で「個人」が不利益を得ることがないように、自分を一つの存在として主張することなく、しかし集団という隠れ蓑を使って自己の「わがまま」を、「集団の意見」という名目で社会に押し通そうとする、その思想が故だと解釈できます。
 ベインズリーとの顛末についても、「善良なり市民」が持つ上っ面の潔癖性と、その現実を理解しながらも、明示されないという理由で「知らされなかった」という「正義」を振りかざして、事故の「正しさ」を守る行為の、その結果。

 まあ、いくつか監督がインタビューで答えていたこともあるので、ある程度的外れなこともあるかもしれませんが、まあ、自分はそう感じたということで。
 問題なのは、全体的にまとまりがなかったことですかね!
 そういう暗喩なんかを追いかけようとするのは本当は楽しいのだろうけれども、この時はあんまりそこまで頑張るモチベーションが保てなかったかな。当然自分のコンディションもあるのですが、それ以外に全体的にひきつけるものが少なかったような気がします。当然、俳優の演技は満点だし、監督も嫌いじゃない、好きなものもありますけれども。
 まあ、やっぱりこういうのは普遍的なものではなく、色んな理由によって映画の面白さって変わるのですね。

 教訓:せめてブーメランはちゃんと受け取りましょう。
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