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ジョン・ウィック

ジョン・ウィック

 映画を見て参りました。
 見た映画は「ジョン・ウィック」



【ストーリー】
伝説的な暗殺者として裏社会にその名をとどろかせるも、殺しの仕事から手を引いたジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)。暴力から遠く慣れた毎日に安らぎを覚えていた彼だったが、それをロシアン・マフィアによって奪われる。怒りと憎しみに支配された彼は、封印していた殺しのスキルをよみがえらせ、ロシアン・マフィアへのリベンジを果たすことを決意し……。

『マトリックス』シリーズなどのキアヌ・リーヴスがすご腕の元ヒットマンを演じたアクション。ロシアン・マフィアに平穏な日々を壊された元暗殺者が、壮絶な復讐(ふくしゅう)に乗り出していく。メガホンを取るのは、『マトリックス』シリーズなどのスタントを務めてきたチャド・スタエルスキ。『シャドウ・オブ・ヴァンパイア』などのウィレム・デフォー、『ヘラクレス』などのイアン・マクシェーンら、実力派が共演する。全編を貫くダークでスタイリッシュなビジュアルに加え、カンフーと銃撃戦を融合させた迫力のアクションも必見。

【公開日】 2015年10月16日
【英題】 JOHN WICK
【製作年】 2014年
【製作国】 アメリカ/カナダ/中国
【映倫情報】 R15+
【上映時間】 101分
【製作】 サミット・エンターテインメント
【配給】 ポニーキャニオン
【監督】 チャド・スタエルスキ
【製作】 デヴィッド・リーチ
【スタントコーディネーター・第二班監督】 ダリン・プレスコット
【出演】キアヌ・リーヴス
ウィレム・デフォー
イアン・マクシェーン





みんしーやん的評価:
  旧点数 75点


 ふと思い立って見に行ったわけですが、時間的なものと見たいものの候補が4つほどありまして、その中からこの「ジョン・ウィック」を選んだわけです。
 他の候補は何かといいますと、
「トランスポーター イグニション」
「サバイバー」
「ジョン・ウィック」
「ファンタスティック・フォー」
 色々悩んだ結果、まあサイコロで決めればいいやという非常に理知的な判断の末、「ジョン・ウィック」を引き当てたわけでございます。
 まあ、本当にどれでもいいやってラインナップだけどね!

 さてさて。
 映画はアクション映画。主演はキアヌ・リーブス
 最近名前を見なくなって久しいキアヌ・リーブス。昔は確かに「ハリウッドスター」と聞かれてかなり早い段階で名前が上がる人だったんですよ。最近はめっきり名前がないですが。
 そう思い、つい最近出た映画はなんだろうと調べてみたところ、「47RONIN」でしたとさ。
 いやね、別にいいんですけどね。この「47RONIN」自体があまり評価が高くない上に、妙に商売っ気の強い作品なわけです。そこでのキアヌ・リーブスの配役自体が国外に映画を売るためのアイコン的な存在なわけで、なんだか客寄せパンダに使われているようで、悲しくなるわけですよね。
 まあ「47RONIN」は見てないので大層なことはいえないわけですけれども。
 ちなみに、「47RONIN」の前のキアヌの出演作は「地球が静止した日」まで遡るそうです。これも評判悪かったような。

 さて、お話のほうですが、あらすじを見ていただければ分かる通り、キアヌがバッタバッタと危なげなく敵を倒すことによってカタルシスが生じるタイプの映画です。いわゆる「無双アクション」と言ってもよいでしょう。使い方が違う気もしますが。なので、主人公が本当に強く、そして、その強さに説得力がなければならないのです。
 で、そこでこのキアヌさんなんですが、この手の映画に向くか、って言われると、なんかちょっと違うんじゃないか、と思ってしまうような見た目なのですよね。
 そりゃセガールに比べたら説得力を持たせられる俳優なんていませんよ。寧ろセガール以外に説得力のある人間はいないでしょう。エクスペンダブルズ4が出るなら、是非ともセガールをラスボスに据えて頂きたい。圧倒的な絶望感。

 とりあえず、楽しい映画でございました。
 色々言いたいところがないわけではありませんが、それは後々言うとして、基本的には払ったお値段分の満足は得られて帰ってきましたよ。
 もし
 「キアヌ・リーブスが今or昔で好きな人」
 「アクション映画を片っ端から見たい」
 「何も考えずに見られる映画を見たい」
 人がいれば、文句なしにお勧めいたします。



 以下、ネタバレになりますよー。



 

とりあえずよかった点から挙げて行きたいと思います。

 まず語らなければならないのは、「犬が可愛い」ということでしょうか。
 映画冒頭で、ジョンに奥さんがいたことと、その奥さんが亡くなってしまったことが描かれます。ジョンがものすごく悲しそうにしていることを見ても、彼が奥さんを大切に思っていたことが分かりますが、その奥さんが自分の死期を予期していて、それにあわせて、子犬を一匹届くように手配します。
 この犬がね、本当に可愛いわけですよ。
 自分が犬好きなので尚更なのですが、本当に可愛い(2回目)。尻尾をパタパタ振りながらジョンを追い掛け回し、床にタオルを敷いてもらうと、横に転がりながら恨めしそうに飼い主を見上げ、朝になると目覚ましがなるよりも先にベッドに上がりこんで飼い主を起こす。
 もうね、可愛いわけ(3回目)。
 人懐っこさと幼さと積極性を併せ持ったこのわんこ様に、ジョンはメロメロになります。
 この犬の描き方は、この映画の中で最もよくできた演出だと(犬好きの目からは)思いました。本当に可愛らしく見えるし、いとおしく見える。
 まあたかが犬じゃないかと、動物が可愛い映画ならいくらでもあるんじゃないかと、仰られる方はいるかと思いますが、ここでしっかりと犬を可愛らしく描いたことによって、主人公への感情移入度が半端じゃなく上昇するわけです。
 なぜならば、その犬がかなり前半で、殺されてしまうわけです。
 ジョンの車に目をつけたマフィアの息子に家に上がられ、襲われてしまうわけですが、その時に吠えるからという理由で殺されてしまうのです。
 これはもう、観客は怒りマックスですよ。犬を手にかけるような人間はろくな人間ではありません。殺したって飽き足らないくらいです。これが小憎たらしい犬だったら、「仕方がない、諦めるか」くらいの判断も出てくるわけですが、如何せん可愛いわけです。これはもう許せません

 とはいえ、現実でこんなことが起きればやっぱり泣き寝入りするしかないわけです。何せ、相手は車一台手に入れるために、家に上がりこんで、躊躇なく鉄パイプを振り回すような連中です。殺しても飽き足らないとはいえ、最悪こっちが殺されるかもしれないので、せいぜいが警察に通報するくらいでしょう。
 しかし彼はそんなことをしません。
 何故なら、彼は元凄腕の殺し屋だからだ!
 というところで、観客(特に犬好き)は全面的にジョンに肩入れすることになります。相手は犬を殺した相手だ、じゃあもう何をしても大丈夫だな!
 「殺しても飽き足らない」が比喩表現ではなく、とりあえず「飽き足らないまでも殺すことはできる」のがこのジョン・ウィックさん。
 まあ、実際問題は「犬が可愛かったから復讐する」のではなく、「奥さんと入れ替わるようにやって来た希望を奪われた」故の復讐なのでしょう。

 そして、可愛い犬の復讐に乗り出すジョン。それを知ったマフィアはてんやわんやになります。
 発端となったマフィアの息子、ヨハンの親父である、ロシアマフィアのボスヴィゴの口から「いやいや、あいつすげぇんだって」という話が聞かれます。その前後の下りからヴィゴが本当にジョンを恐れていることが分かり(電話の後とか、本当に悲しそうな顔をしてた)等々と語られます。
 その話の内容そのものは、絵的な再現がなかったこともあって現実感はないのですが、問題はそこではなく、「いかにも悪そうな奴」が「本当にビビってる」ってことを書いたことが、何よりも強く説得力を与えていると思います。
 これは「暴走特急」でテロリストが「セガールまじでやべぇって、相手したくねぇ」って言ったのと同じやり方ですね。セガールはこんなことを言わなくても「分かってるよ、勝てないよあのおっさんには!」ってなりますが、キアヌに対しては効果抜群です。晴れてキアヌも無双キャラの仲間入りでしょう。

 ジョンが「仕事」に復帰後、殺し屋として築いた様々な人脈が描かれていきます。
 早速マフィアが家を襲撃するのですが、これを撃退します。当然家の中は死体だらけ。そこに警察がやってきます。

「騒音で苦情がきてる」
「ごめんね。復帰したんだ」
「(家の中を見て)あ、そうなの?」
「うん。だから見逃して」
「うん、見逃す」


 おそらくですが、人を殺せば目撃者も現れる。そのため、警察内部にコネを作って、仕事が円滑になるよう便宜を図る、というようなことをしているのでしょう。
 その他、死体の処理や殺し屋専用ホテルなど、仕事を行う上での便利ツールが次々と判明していきます。システムの全容は明かされず、説明も雰囲気だけできちんとはしてくれませんが、ここは物語の本則ではなく、「昔はこれが日常だった」ということを「こちら側の世界にはないルール」という形で描くことが、重要なのではないでしょうか。

 アクションも、とりあえずはよかったと思います。
 暗い場面が多かったのはありますが、何をやっているかははっきりわかるし、そして何かしらかっこいいことをしているというものよく分かります。
 個人的に好評価だったのが、決して人間離れしすぎたアクションでもないが、普通の人にはできるはずもないアクションだったことでしょうか。例えば、「柱に隠れているマフィアの足先が出ていたので、それを撃って引っ張り出す」とか、「短時間にヘッドショットで次々倒していく」とか。
 荒唐無稽な感じではない、現実感のあるアクションは気を衒わない編集とも相まって現実的にかっこよかったです。

 以上が、自分がよいと思った部分です。
 これらは話の前半部分に集中していたので、その段階までは「お、こりゃ大当たりか!」みたいな感じでテンション高く見ていたわけですよね。

 てことは、よくないと思った部分は、それ以降に集中しているわけです。

 まず気になったのは、ジョンが無双キャラと位置づけられているにも関わらず、無双感が作品内で演出されていないこと。
 確かに個々のアクションはかっこいいし、マフィアに囲まれても簡単に切り抜けるし、1対1なら負ける気がしないのも事実なのです。
 が、その上でジョンさん、頻繁に血だらけになります。そもそもが映画の冒頭からしてジョンさんは致命傷を負って出てくるのです。満身創痍もいいところでしょう。辞書で「満身創痍」を引いたら挿絵でこの時のジョンさんが出てくるのは想像に難くありません。この冒頭は映画のラストと繋がるであろう事は容易に想像できるので、「ああそうか、無双のジョンを倒すほどの強敵が出てくるんだな」ということでこのシーンの納得はできますが、その後もそれなりにやられるし殴られる。
 事件の発端となる、マフィアの息子のヨハンにボコボコにされるのは、(映画的に)まだジョンの正体を隠している段階だからいいとして、そもそもジョン・ウィック復活の初戦お披露目である家にマフィアが押し寄せたときも、確かに一人で撃退したのですが、ぜぇはぁ息を荒くしてたりします。その他にもちょいちょい攻撃されたり、流れ弾で致命傷を負ったりするので、無双感は薄いです。ストーリでの語られっぷりからして、セガールとは言わないまでも、ジェイソン・ステイサムくらいは無双感出してもらってもよいと思うわけですよ。
 脚本でも、ジョンが強そうに見えるような書き方がされていないのも問題だと思います。
 先ほども言いましたが、まず冒頭でジョンは満身創痍の状態で我々の前に現れるのです。観客がジョンを始めてみた瞬間が、この満身創痍なわけです。この人が強いと言われても、「そうなんですか?」となるのは自然なことでしょう。
 いや、それでも敵が強ければよいのです。こっちは5年以上ブランクがあるわけですし、敵がかつて出会ったことのないような強敵であればボロボロになるのも納得できます。
 しかし、ストーリー的なラスボスはヨハンの親父、マフィアボスのヴィゴです。人を殴って手を傷めて冷やしているようなじいさんです。明確に「殴り慣れてない」描写をされ、尚且つジョンを心底ビビッてた男が、最後はジョンと1対1になり、それなりにいい勝負をします。冒頭の満身創痍も結果的には彼との戦いで負うものになります。
(一応あれ、「自ら刺さりに行くことで相手の武器を封じるという手段だったようですが……分かりづらかった」)
 一応、ストーリー的なラスボスと決着をつけるという点で筋は通っているのですが、どうにも盛り上がりに欠ける。であれば、ジョンをボロボロにするのは他の強そうな人に任せて、ヴィゴさんはあっさりとやられる役に徹したほうがよかったのではないかと思います。確かにそれではヨハンと役所がかぶってしまいますが。

 というかそもそも、このヴィゴさんと決着をつける工程そのものが、果たして必要だったかという問題もあるわけですよ。
 ジョンの復讐の対象は、ヨハンであって、ヴィゴではないはずです。つまりヨハンを倒した時点で復讐は完了しているので、ジョンがヴィゴに積極的に絡む理由はないわけです。強いて言うならば、親友のマーカスの復讐という件があるわけですが、先にヴィゴを騙したのはマーカスであるわけで、一応ヴィゴの行為は筋が通っており、犬の件とは違ってジョンに100%肩入れはできない。
 じゃあヴィゴのサイドはどうかといいますと、ヴィゴがジョンを付けねら理由は、息子と焼却された資産の復讐なので、親心や自分の築き上げたものを奪われたことを考えれば、こちらも筋が通っている。少なくとも、「まあ気持ちは分かるよ」となってしまうわけです。
 つまり、この最後の戦い事態どちらにも肩入れできず、「いやもう、どっちでもいいです」となってしまう。そもそも映画のスタートの時点ではお互いに恨みなんかなかったわけで、その二人がクライマックスで戦って盛り上がるのかというと、疑問が残ってしまうわけです。

 じゃあどんなクライマックスがよかったかというと、ジョンと釣り合うほど強い敵と戦うっていうのがよかったと思うのですよね。その候補は作品内にも出ていたのですよ。
 まずはジョンの親友のマーカス。奥さんの葬儀にも参列しており、ジョンが引退してからも繋がりが深い人間であることが示唆されています。その親友が最後の敵として立ちはだかるのも盛り上がるじゃないですか。ウィレム・デフォーが演じているのでゴリゴリのアクションって感じでもないとは思いますが、狡猾そうな感じは出ているので搦め手を使えば格は十分だと思います。
 もう一人は殺し屋のパーキンス。ルール無用のファイトを仕掛けてこられてはさすがにジョンが苦戦しても文句はないと思うのですが、彼女は非常に残念な退場の仕方をしてしまいます。ルール違反に対する処罰っていうのは分かりますが、であればジョンに仕返しをさせて欲しかったなと思うところ。

 あとはラストで何が納得行かないって、転がり込んだ動物病院で傷を治療するついでに、犬を一匹拝借するわけですが、それは違うじゃないですか!
 物語の発端となった犬は、奥さんとイコールの存在になっているからこそ、復讐するほどの価値が出るわけですよ。
 でもその犬は、ただ盗んだ犬じゃないですか。そんな犬には感情移入なんかできませんよ。ただのその辺にいる犬と変わらないんですもの。犬なら何でもいい訳ではないのですよ。なんかそれでハッピーエンドみたいな流れになっていますけど、そこまでのテンションが下がりがちな展開とも相まって、これにはビタイチ納得も感情移入もできないです。
(後で他の人のレビューを見て知った件ですが、あれ動物病院なのですね。それで殺処分されるであろう犬ということなのですが……。いや、だからってやっぱりだめでしょ)

 さてさて、総評ですけれども。
 決して駄目な映画ではないと思います。
 アクションは確かに面白いし、シナリオ的にも前半部はわくわくしながら見れましたしね。
 ただよくない部分もあって、それが後半に集中してしまったのが、失速している感じがした理由かなと。
 とはいえ、そういうところに目を瞑って、キアヌ・リーブスが人をバタバタなぎ倒すための映画と見れば十分楽しめますし、「損した!」と思うことはありませんでした。
 続編もやるということなので、そのあたりを整理して、もっとアクションに集中できるような作りにしてほしいなぁと思います。

 以上!

 いまいち修飾とかが慣れない……追々なんとかしていきます。

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