ロック・ユー!

ロック・ユー!

 ブルーレイを見て参りました。
 見た映画は「ロック・ユー!」

【ストーリー】
中世ヨーロッパを舞台に、庶民の娯楽だった“ジュースティング(馬上槍試合)”に挑むひとりの若者の成長を描いた青春アクション・アドベンチャー。14世紀。平民の若者ウィリアムは、ジュースティングをして諸国を巡る騎士エクスター卿の従者をしていた。ある日、卿が不幸にも命を落とすとウィリアムは大会に出ることのできない平民であることを偽り出場、みごと優勝してしまう。そしてこの時、ウィリアムの心の中で何かに火が点くのだった……。


みんしーやん的評価:
A

 オールタイム・ベストの一本。
 「ナイトクローラー」がピカレスク的なサクセス・ストーリーだとするならば、こちらはまったくもって王道のサクセス・ストーリー。「悪い子とする人が活躍するなんて、ちょっと」と難色を示す世のお母さんにも、こちらは安心してみていただける一本となっております。
 話の流れは至極分かりやすい。平民のウィリアムが、とあるきっかけで馬上槍試合に参加することとなり、その馬上槍試合を通して、己に芽生えた騎士の心に準じていく、と。そして彼の、平民でありながら誰よりも気高い騎士の心が、仲間を惹きつけ、王族の心をも動かし、正真正銘の騎士としてのし上がっていく、と。
 あらすじにすると、非常にこっ恥ずかしい流れですが、それはそれ、見ていれば普通に「いい話だ」ってなるのですよ。
 当然話の骨子は、ウィリアムのサクセス・ストーリーであり、ウィリアムが騎士の身分を手に入れ、最後に勝利を手にするから気持ち良いのです。でもその気持ちよさ、カタルシスはどこからくるかというと、勿論、ウィリアムに感情移入をしているからで、その感情移入を支えているのが、彼を取り巻く人物、仲間との関係性なのですよ。

 ウィリアムサイドの描き方は勿論いい。悪友のようなポジションの二人に、恐らく仲間からははみ出し者の扱いを受けていたケイト、ジェフリー・チョーサーは言うまでもなく、彼らが仲間としてまとまっていく様がちゃんと描かれます。まあ、ちょっとケイトが弱かった気もしますが。
 でも、彼ら以外にも、他のキャラクターたちも、出番こそ少なくても、しっかりと魅力的に描いているのです。
 ヒロインのジョスリンは、勿論魅力的に描かれているのですが、その侍女の人も存在感がある。っていうか、画面の端っこでローランドと楽しいそうに話しているシーンがちょいちょい増えていってるのが、なんかほっこりしますよね。
 あとほっこりするのは、アダマーの従者。恐らく、チョーサーのWWFのリングアナウンス的な名乗り上げを聞き、自分もやってみたいと思い、ちょっとずつちょっとずつ、アダマーの名乗りが派手になっていく。アダマーが完全なヒールとして設定されているにもかかわらず、どうも憎みきれないのは、この人が仕えているからというのが大きいと思います。最後も非常に良い笑顔ですし。

 話こそ王道で、特段裏を書いたような展開は出てきません。多少ご都合主義的なところも、なくはないでしょう。そもそもなんでウィリアムがこんなに強いのかが、そもそもご都合主義的ですし。でも、最終的に彼を救ったのが、彼に宿った高潔な心というのが、わかってても心地が良いですし、その結果、名乗りが偽名のウルリックではなく、本名のウィリアムになった瞬間、まだ最後の戦いが残っているのに、非常に満たされた気持ちになりますからね。

 往時のヒース・レジャーが見れるという点でも、非常におすすめです。

ナイトクローラー

ナイトクローラー

 ブルーレイを見て参りました。
 見た映画は「ナイトクローラー」

【ストーリー】
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。


みんしーやん的評価:
A

 いやあ、見た映画は早々に感想書かなきゃだめですね。
 X-MEN: アポカリプスに出てくるナイトクローラーを見て、「あ、ナイトクローラーの記事あげてない!」って気付くくらいですからね!

 そんなわけでナイトクローラーです。まあ評判いいからみんな見てるよね。さっくりと行きますよ。

 別段この映画って、煽り文句にあるような「視聴率のために暴走した報道機関の恐怖」などでは全く無いのですよね。
 この映画の基本線はどこにあるかというと、「社会的に虐げられていた男の一発逆転サクセス・ストーリー」なわけですよ。その逆転までの方法が、いわゆる現在の倫理と法にマッチしてないだけの話であって、基本的にはその人生逆転劇に胸がスカッとする系統の映画なのですよね。むしろ、ルイスの迷いのない行動に、本当に胸がスカッとするわけです。
 だって、考えても見て下さいよ。これって、よくある普通のサクセス・ストーリーと何も変わらないじゃないですか。閉塞した現状に、敷かれたルールに従っていては打破は出来ないので、他の人間が試みない手段でそれを打ち破り、結果成功し、のし上がってく。
 ほら、物語の基本だけを捉えたら、どこに出しても恥ずかしくないサクセス・ストーリーでしょう。要はその手法が「正しく」はないので、誤った見方で見られてしまうのですよね。
 ただまあ、ルイスのやっていることは突き詰めるところ「ただのひとでなし」なのでね。そこが気になるか気にならないかで、映画の見方は変わってしまうのではないでしょうかね。自分はそのあたりの変な偏りはなかったので、普通にサクセス・ストーリーとして楽しめました。まあ勿論、だからってルイスの行動が「一般的な見地として」正しいとも思わないし、法に抵触していたことは間違いないので、あくまでもピカレスクロマンとしての楽しみ方ですけどね。

 普通に楽しめましたよ。よかったです
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