ザ・ファントム

ザ・ファントム

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ザ・ファントム」

【ストーリー】
近未来、増え続ける凶悪犯罪の対策に各国は巨大企業グローバル・セキュリティが開発したIDシステム・GSコードの装着を人々に義務づけ、国民の行動を監視するようになる。そんな中、カザフスタンで武装集団によるタワービル占拠事件が起こる。捜査官のティムール(サンザール・マディエフ)の活躍により事件は解決したかに見えたが、武装集団はGSコードを付けておらず……。


みんしーやん的評価:
D

 なんでしょうね、正直よくわからねぇっすわ! はっはっは!

 あのね、一応見たんですけどね、全体的に話が全く頭に入ってこないんですよ。
 ストーリー通りのことは起きているし、それっぽい世界観を築こうとしているのはわかるのですが、あんまりパッとしない。
 ダメな映画の一つの指標として、「回想シーンの数珠つなぎで何をしているのか分からなくなる」という王道があるわけですが、しっかりこの映画でもやっています。おかげで、本当に何が起きているのか分からなくなる。
 ストーリーも、まあありがちといえばありがち。開始の時点である程度は落ちまで読めてしまう。
 アクションがよければそれでもいいのですが、そんなこともない。かっこよく見せる、ということに対して意識が向いておらず、アクション映画と言うものをただなぞったという印象を受けます。
 もちろん、それでもキャラクターが魅力的であれば払拭できるのですが、如何せんキャラも凡庸。どこかで見たキャラもそうだし、主人公側の人間、特に警察の元同僚のあの人も、全然感情移入できない。あの取り調べはひどいよ

 そんなこんなで、全く持って面白くない作品でしたとさ!
 正直日本のアクション映画と同レベルだと断言していいと思います。もっと頑張れカザフスタン。

 あと、クリスタナ・ローケンという、ターミネーター3でT-Xを演じていた方が出ていらっしゃいましたね。
 世間的には、「ターミネーター3」は失敗作だという認識で、私もそう思っていたのですが、最近何かの批評を見て考えを改めました。ジョン・コナーを英雄ではなくし、ストーリーを続けたことにより、それまでのシュワルツェネッガーのアイドル映画から、一人の人間が英雄になるまでを描くSFにシフトした。そして物語は続き、敵であるスカイネットにも、非常に現代的な恐怖という側面を与えることができた。これは、評価されてしかるべきことなのだと思うのですよ。
 まあ問題は、誰もそんな路線変更を望んでなかったということなんだけどね。
 ま、そんなクリスタナ・ローケンさんですが、大ボスであるわりには非常に印象が薄かったことだけ、付記しておきます。
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ゼロの未来

ゼロの未来

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ゼロの未来」

【ストーリー】
近未来の管理社会、孤独な天才コンピューター技師のコーへン(クリストフ・ヴァルツ)は解明されていない数式「ゼロの定理」に挑み、人生の目的とは何かを知るため、ある人物から電話がかかってくるのを待っていた。ある日、パーティーで出会った魅力的な女性ベインスリー(メラニー・ティエリー)との恋、そして会社の社長の息子で自分と同じく天才的なコンピューターの使い手であるボブ(ルーカス・ヘッジズ)との交流を通じて、コーヘンは生きる意味について知っていく。


みんしーやん的評価:
C

 特に日本人なんかはそうですが、映画を選択する上で何を基準にするかというと、それは往々にして映画の本質を示すものにはならないわけですよ。
 具体的には、それは「俳優」「監督」
 映画と言うのは、当たり前ですが一人で作っているものではなく、ましてや興行ベースに乗せようとするならより多くの人間の意見が反映されるはずです。監督が実際現場に立って絵作りをすることに間違いはないと思いますが、そこには脚本家やプロデューサー、製作人やエディター、さらにはスポンサーの意志も絡まってくるわけです。
 それでいいと思います。完成したものがどのような作品であるかが大事なのであって、誰が作ったっていうのはそこまで大事ではないのではないかと思います。一人で作った映画が素晴らしいなら、キャシャーンは素晴らしいということになりますからね!
 まあ、なので監督が誰であるかは作品の絶対的な選択基準にはならない。名作を撮った監督が次に駄作を撮ることだって、その逆だってあるわけです。
 ましてや、俳優は映画の主要な要素ではない。もちろん、演技力や演技プランによって作品の良し悪しに差が出るのは事実ですが、よい俳優が出ていれば面白い映画になるはずもありません。名優が名演技をしていたって、駄作になる映画はたくさんあります。
 まあ、そんな形で、映画を見る上で俳優と監督を基準にするのはよくないかな、と。それが私の映画を選択する基準ですかね。

 でまあ、この映画ですよ。
 監督:テリー・ギリアム
 主演:クリストフ・ヴァルツ

 こりゃあぜってぇ面白いって!
 だって監督がテリー・ギリアムで、主演がクリストフ・ヴァルツだぜ! 面白いに決まってるよ!


 まあ、全力でブーメランが返ってきてますよね!(長い前振り)
 しかもある程度取り損ねてるっていうのがあります!

 とりあえず、ふたを開けてみればいつものテリー・ギリアムでした。
 監督で選ぶのがどうの、って話をしましたが、よくよく考えたらこの人いつもこんな感じですよね!
 今回もいつものテリー・ギリアム全開で、不可思議な世界観が、果たして何かを暗喩しているのか、していないのか、そのあたりを追いかけながら話を見てみれば、結果特にそんなものはなかったのかな。という、アーティスティックな体裁と雰囲気に浸ることができれば、それなりには楽しめるのではないかと思います。
 なのでその覚悟がなぜかなかった今回のわたくしは、ちょっと首をひねりながら見ていた感じでした。

 まあ、その暗喩部分は、全部ではないけれども分かったのですよ。
 例えば、コーエンが現代人=民主主義における主権者であるところの「一般民衆」「善良なる市民」の暗喩であるということ。
 彼が自分を「我々」と複数形で呼ぶのは、「自分」という個を主張することによって社会の中で「個人」が不利益を得ることがないように、自分を一つの存在として主張することなく、しかし集団という隠れ蓑を使って自己の「わがまま」を、「集団の意見」という名目で社会に押し通そうとする、その思想が故だと解釈できます。
 ベインズリーとの顛末についても、「善良なり市民」が持つ上っ面の潔癖性と、その現実を理解しながらも、明示されないという理由で「知らされなかった」という「正義」を振りかざして、事故の「正しさ」を守る行為の、その結果。

 まあ、いくつか監督がインタビューで答えていたこともあるので、ある程度的外れなこともあるかもしれませんが、まあ、自分はそう感じたということで。
 問題なのは、全体的にまとまりがなかったことですかね!
 そういう暗喩なんかを追いかけようとするのは本当は楽しいのだろうけれども、この時はあんまりそこまで頑張るモチベーションが保てなかったかな。当然自分のコンディションもあるのですが、それ以外に全体的にひきつけるものが少なかったような気がします。当然、俳優の演技は満点だし、監督も嫌いじゃない、好きなものもありますけれども。
 まあ、やっぱりこういうのは普遍的なものではなく、色んな理由によって映画の面白さって変わるのですね。

 教訓:せめてブーメランはちゃんと受け取りましょう。

誘拐の掟

誘拐の掟

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「誘拐の掟」

【ストーリー】
ニューヨーク中が連続誘拐殺人事件におびえていた1999年、元刑事のマット(リーアム・ニーソン)のところにある依頼が舞い込む。それは妻を誘拐された夫からの、犯人を見つけ出してほしいというものだった。マットはこれまでの刑事人生で身に付けた全てのスキルを総動員して誘拐犯の捜索に挑むが、相手もなかなか尻尾を出さず……。


みんしーやん的評価:
A

 みなさま、リーアム・ニーソンと聞いてどんなイメージを思い浮かべますか?
 古い人は「シンドラーのリスト」を思い浮かべたりするでしょうか。私は断然「ファントム・メナス」のクワイ=ガン・ジンですね。最近の人だと、ゴッサムシティーに幻覚薬をばらまこうとした忍者軍団の頭領だったり、あるいは娘を助けるために無双するお父さんだったりするのでしょうか。
 そんなリーアム・ニーソンさん主演の映画です。

 タイトルやあらすじの雰囲気から、「96時間」を想像してしまうのは仕方ないことなのかもしれませんが、そこまで無双はしておりませんでした。結構痛めつけられたり、証拠の押収に躍起になるあまり(明らかに素人に)背後を取られたりとか、ちょいちょい抜けているところはあります。
 それでも、オープニングでやってきた強盗に対して恐るべき対応力を見せたり(その結果彼を苛む大事故が起きるわけですが)、誘拐犯相手に電話越しで強気に脅しつけたり、アクション映画として、アクション映画のヒーローとしてかっこいい場面はいくつもありました。
 あとはTJと少しずつ仲良くなっていくあたりもよかったですね。はじめは巻き込まないためか突き放すような態度だったのに、少しずつ心を通わせていき、TJも最後にファインプレーを見せたし。
 全体的に不要なキャラがおらず、全員がそれなりに意義と意味を持って物語内に存在していたのは、最近ではちょっと珍しいかもしれませんね。まあその分死人も多いんですけど。

 ど派手にどんちゃかする映画ではないので、そういうのを求めると肩透かしを食らうかもしれませんが、そのあとでしっかり寝技を決められるくらいにはよくできた映画なので、きっと楽しめると思いますよ!

DOA/デッド・オア・アライブ



 DVDを見て参りました。
 見た映画は「DOA/デッド・オア・アライブ」

【ストーリー】
行方不明の兄を捜すために北海道の忍者村を去り、抜け忍として追われる身となったかすみ(デヴォン青木)。世界最強のファイターを決めるトーナメント、デッド・オア・アライブに参加することになった彼女は、そこでプロレスラーのティナ(ジェイミー・プレスリー)や女泥棒のクリスティー(ホリー・ヴァランス)と出会う。


みんしーやん的評価:


 細かいことはあえて割愛しますが、ゲームのデッドオアアライブという作品には、それなりに思い入れがあるわけです。キャラクターが魅力的だというのもありますし、何よりゲームシステムが、作品として完成されているかともかく、私の手に合うという意味で非常に扱いやすい。
 まあ色々と世間には誤解がありますし、っていうかまあ、誤解でもないんですけど、誤解の裏にある部分が結構しっかりしてるから、動かしていて楽しいってのはあるんですよ。何も服が破壊されるとか、おっぱいの動きに全力を尽くしているとか、そういうことだけが全てではないのですよ。それ以外の要素もあるのです。もちろんおっぱいもあります!

 でまあ、その流れからの、この作品ですよ。
 どうですか、この見えている地雷!
 マインスイーパーだったら「8」って書いてあるマスを引いたくらいの地雷ですよ。
 でも、だから何だというのです。地雷だとわかっていても、気になることは間違いないじゃないですか。なんですか、見えてる地雷だったら踏んだらダメなのか! いいじゃないか踏んだって!

 結果この大怪我ですからね!

 まあこの手の作品、原作とのかい離がはなはだしいのは、もはや承知のことでしょう。なんというか、その原作とのかい離に不満を漏らすのは、物事をわかってないみたいな風潮があるわけです。
 ですが、敢て私は一石を投じたい。
 逆に、この手の作品が一個の映画として完成される、はずがないんですよ!
 確かに、アクションは一部見られるところもありましたよ。さすがにデヴォン青木とか非常にいい動きをしていらっしゃる。
 ただ、アクション映画と言う前提でストーリーには目をつむることができたとしても、CGが(古い作品ではあるけれども)しょぼかったりとか、悪党に全く魅力がないとか、男キャラに全く魅力がないとか。唐突に挟まれるビーチバレーシークエンスとか、まあ、ちぐはぐを絵に描いて繋いで動画にしたような映画ですね。
 まあはなっからこっちの方面には何も期待していないわけです。

 そもそも、この手の映画は何を期待されているのか。
 もちろん、原作をどれほど再現してくれるか。原作で出てきたあのキャラクターが、どんな風に動いてくれるのか。
 RPGなどストーリーに根差した作品であれば作りやすいのでしょうが、格闘ゲームという、ストーリーやキャラクターの性格付けが重視されないゲームを元にストーリーのある映画をつくるのは難しいのでしょう。
 有名なところでは「ストリートファイター(ヴァンダムの)」「レジェンド・オブ・チュンリー」「鉄拳」「キング・オブ・ファイターズ」などなど。
 じゃあ今作の原作準拠ぶりはどうでしょうか?

 いいわけねぇだろ!

 キャラが似てないのは仕方ないとして、設定がぐちゃぐちゃなのは何なんですかね!
 かすみは忍者の頭領ではあっても、「王女」ではない。っていうか、王国を組織する忍者ってなんなんですかね!
 あとクリスティはアサシンであって、ルパン的な活動はしていないし、なんならドノヴァンと一番接点があるのがクリスティじゃないですか! あとクリスティは蛇拳を使えよ! 確かクリスティが主役の蛇拳の教本とか出てたはずだぞ!
 あとハヤブサさんはあんななよなよした感じではもちろんないし、そもそもかすみの家臣ではない。なんなら霧幻天神流とは別の流派で、隼の里っていう富士の麓にある村を拠点にしているはずだし、だからかすみの忍者王国が北海道にあって接点が持てるわけがない。あとハヤブサなんだったら飯綱落としくらい使えって話だし、顔を隠していないのは、作られた時代とDOAであることから問題ないとしても、まあハヤブサさんではないよねっていうことです。
 エレナさんも性格が全く違うというのも当然として、劈掛拳らしい動きは一切なかったです。そもそも劈掛拳が何なのか理解もしてないじゃないかと思います
 あとあやね! せっかくかすみとハヤブサさんを東洋系の役者でそろえたのに、あやねが見た目がっつりコーカソイドであることに何一つ説明がなかった! 動きはよかったけど……。
 あとは、レイファンが秒でいなくなったりとか、バイマンの扱いがひどいとか、ヒトミが女→男という誰得トランスセクシャルされた上に一瞬でいなくなったりとか、「鳴り物入りで出てきた割にはすぐにバイマンに戻された上、以後追加キャラ扱い」でしかない上に、そのストーリーもよく分からないという、デドアラでもぶっちぎりの冷遇キャラであるレオンがそれなりに大事な役どころでフィーチャーされていたりとか、原作を見ていたら首を傾げるようなキャラ付けがそこかしこにされておりました。
 バース、ザック、ゲン・フーは比較的似ていたかなと思いますが、男子のコスプレ感はひどかったです。

 まあまあ、そんなわけで、まともに見るには少々厳しい作品ですよ!
 見なくてもいいんじゃないですかね。こんなの見るくらいなら、ゲームやって女天狗でHC一発から半分持っていくとかしてた方が楽しいですよ!
 舞うがよい!
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