パフューム ある人殺しの物語

パフューム ある人殺しの物語

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「パフューム ある人殺しの物語」

【ストーリー】
18世紀のパリ、悪臭のたちこめる魚市場で産み落とされたジャン=バティスト・グルヌイユ(ベン・ウィショー)。驚異的な嗅覚を持つがゆえに、奇怪な青年として周囲に疎まれている彼は、ある晩、芳しい香りの少女に夢中になり、誤って殺してしまう。その後、彼は少女の香りを求めて調香師になり、香水作りに没頭するが……。


評価:
A

♪バスタブに獣脂満たし
パフューム ある人殺しの物語


♪裸で浸かれば
パフューム ある人殺しの物語


♪あたしをあたしたらしめるもの滴る
パフューム ある人殺しの物語


♪chu chu chu…人体(じんたい)実験(じっけん)chu
パフューム ある人殺しの物語





 はい! どうもこんばんわ!
 最近、一ノ瀬志希の「秘密のトワレ」が脳内でヘビーローテーションされているので、(中略)これを借りてきましたよ!
 いやまあ、トワレのイメージモチーフに「香水 ある人殺しの物語」があったというだけなんですけどね。お陰でハイライトの「殺人⇒匂い保存シークエンス」で、ずっとトワレが脳内ループしていて、大変でした。

 まあそんな映画ですけれども、やっぱりちゃんとした映画だけあって、普通に楽しめましたよ。いやあ、普段鮫とかゾンビとか出てくる映画ばかりみていると、たまに見る普通の映画が新鮮でね!
 映画自体は2時間半と多少尺が長いのですが、その間基本的にダレることなく、見ることが出来ました。
 見ることは出来ました、が、多少ならず引っかかるところもあるかな、というのは正直なところですね。
 ちなみに原作は未見なので、そこはご考慮いただきたい。

 一番気になったのが「グルヌイユの目的って結局なんだったのか」が不明瞭だったことですかね。
 いや、短期的には勿論分かるのです。女の子の匂いを保存して、自分が臨む最高の香水を作る、と。わからないのが、何故それを作りたいと思ったのか。
 一応物語の中盤で、「自分に匂いがない=自分の存在がこの世にないかのように感じる=自分の存在をこの世に残すために」って説明はされていました。その目的が「究極の香水を作る」ということで、それが「女の子の匂いを閉じ込めて混ぜ合わせたもの」という結論に達したのでしょう。
 それならば、それでも良いのです。自己実現のためにどうしても必要だったのですから。至極単純な目的だったのでしょう。
 それが分からなくなっている理由が、ハイライトの処刑場のシーンでしょう。
 完成した「ぼくのかんがえたさいきょうの香水」を隠し持っていたところから見て、グルヌイユは「その香水が人の心を操ることができる」と知っていたように受け取られます。
 このシーンで、それまでの(倫理観はさて置くとして)求道者然としたグルヌイユの行いは、この処刑場のシーンで急激に超然とした神的存在に変貌するのです。この香水にその力があることをグルヌイユは理解しており、それを惜しげもなく濫用している。
 ここで出て来る疑問が、グルヌイユの目的が「人を操る香水を作ることだったのか」ということ。
 これは結構大きく違っており、前者=ただただ自分の理想の香水を作りたい、であれば、「倫理観の欠如した求道者」ですが、後者=人を操る香水を生み出す、であれば、「超常的な力を持ったピカレスク」になるわけです。
 この処刑場のシーンを持って、急激にグルヌイユの立場が揺らいでしまうのです。
 各シーンは丁寧に不気味に描かれていただけに、少し残念でしたね。

 でもまあ、その理由は大体わかります。
 原作のあらすじを見ただけですが、実は途中、エスピナスというとある樹海で寝てそうな名前の領主のもとで人を操る香水を作る術を身につけるのです。それを受けての処刑場のシーンなのですが、映画ではこの領主の下りは一切ありません。まあ確かに、メインのテーマからは少し外れるこの下りで尺をとることはしたくなかったのだろうと思いますし、実際もしこのシーンが描かれていたら、蛇足的なシーンになったであろうことは想像に難くありません。

 あと気になるといえば、「グルヌイユを手放した人」が全員その場で死んでるのは、何か意味があるのかなぁと。原作がそうだから、と言われればそうなのかもしれませんが、あまり物語に強い影響を残してないので、少し違和感を感じました。

 とは言えまあ、立派な映画でありますし、普通に楽しむことは出来ますよ。
 一度秘密のトワレをヘビーローテーションしてから聞いていただけると、良いのではないですかね。むしろヘビーローテーションしてね!

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アナザー

アナザー

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「アナザー」

【ストーリー】
金髪の美女ダニーは、新車サンダーバードでパリから南仏をめざす旅に出た。しかし、行く先々で出会う人々が、彼女のことを昨日も見たという。ダニーにとってははじめて通る場所で、知るはずのない場所なのに。しかも、どうやらその「もう一人の自分」は、ある殺人事件にまで関わっている様子。ダニーはいつの間にか、全く身に覚えのない殺人事件に巻き込まれていってしまう…。


みんしーやん的評価:
C-

 「アナザー」などとまるで「二重人格もののサイコスリラー」を想起させるようなタイトルが付いておりますが、実際はそんなことはありません。
 原題は「新車の中の女」であり、全く最近のものでもない小説の映画化作品であります。
 何故このような、二重人格を思わせるような邦題をつけたのかが謎です。
 ただまあ、このジャケットなんですけど、どこかで見覚えがありませんか? まあ、普通の人はないと思います。ですが、ある人はあるでしょう。

パラドクス


 いや、別にそんなにもったいぶることではないのですけどね。
 この「パラドクス」も、パッケージを見ると「絶叫系サイコスリラー」みたいな感じですが、実際は全く違っていて、実際は超現実的な「不条理系サスペンス・スリラー」ですからね。
 なのでこの配給会社は、この方向性でパッケージを作っていくのでしょう。結果として、パッケージを見て「あ、別にこれ二重人格サイコスリラーじゃない」って気づいてしまいました。
 パラドクスの原題は「INCIDENT」と言って、このパッケージみたいにB級感のないちゃんとした映画です。グロとかではなく、しかしそれ以上に生理的嫌悪感を催す演出はいっぱいですが、面白いので一度見ると良いと思います。
 自分も、風引いてない時にもう一回見てみます。

 ちなみに「アナザー」の他所の国のジャケットはこんな感じでしたとさ。
アナザー"



 でまあ本編ですよ。
 あらすじ及びトリックはすでに昔にバラされているものなので、そこへの突っ込みはどうでもいいでしょう。種明かしを最後に一気に畳み掛けているとか、そもそもヒロインのドライブコースがかぶったのはただの偶然かよとか、じゃあヒロインの内なる声は一体何だんだよ、とか、色々と突っ込みどころはありますが、まあ、それはいいですよ。
 感想としては、兎にも角にもヒロインがエロい。いやいや、あんな短いワンピースフロントにスリットがあってあんなにスタイルのいいヒロインが「地味な女の子」として出てきたって、そんなの無理ですよ。抑えられないエロスが漂っていますよ! エロスっていうか、単純に性的なんですよ!

アナザー
アナザー


 なんで正直、物語の結末はほとんど頭に入らず(まあ古い物語なのでそれでもいいかな)ヒロインの太ももばかりを見ていましたとさ。

コップ・カー



 DVDを見て参りました。
 見た映画は「コップ・カー」

【ストーリー】
家出中の少年2人が荒野で1台のパトカーを偶然見つける。ゲームで覚えた運転知識で本物のパトカーを無邪気に乗り回す2人だったが、そこへ車を盗まれたことに気付いた持ち主の保安官から無線が入る。やがて少年たちは、車のトランクにあってはならないものがあることを知る


みんしーやん的評価:
A

 みんな大好きケヴィン・ベーコンの映画ですよー
 ケヴィン・ベーコンといえば、基本出ている映画はハズレがない役者。役者によって映画の良し悪しが決まるはずもありませんが、何故か彼の出ている映画はヒット率の高い映画であります。世間的には不評な「R.I.P.D」も、私的には満足する出来だったのです。
 そんなケヴィン・ベーコンの作品ですよ。これはもう、期待するなという方が無理でしょう。積極的にハードルを上げていきますよ

 んで内容ですよ。
 端的にいうと、やはり面白かったです
 色んなレビューでも書かれていますが、基本的には「悪徳警官が秘密を握られた子供を執拗に追い回す映画」ではなく、「悪徳警官が秘密を握られた子供にいいように振り回される映画」なのです。そうなると、主人公は悪ガキ二人ではなく、ケヴィン・ベーコンなのですよ。そうすると、実にケヴィン・ベーコンが魅力的に描かれているじゃないですか。恐らく、何かしらに事件で生じた死体を内々に処理しようとしながら、あっさり車を子供に盗まれるし、事態を収集させようとしながらも野原を全力疾走、他人の車を盗もうと靴紐で釣り糸を作ってはトライ・アンド・エラー、盗んだ車では警官に捕まりそうになり、挙句子供たちを脅しにかかれば、そもそも聞いていないと。
 どうですか、実に可愛らしいでしょう。ケヴィン・ベーコンが。どう見ても悪人に描かれてるのに、どう見ても悪人に見えないんだもの。

コップ・カー

こんなに悪そうな顔してても、もはや哀愁のある顔にしか見えないですからね。

 話はどうかというと、勿論ちゃんと面白いのです。基本的にはサスペンスを演出しながら、それを裏切り裏切り後半まで話を持っていく。でも、その過程で少しずつ血生臭い感じに展開していき、最終的に、子供たちは明確な死体と、自分たちの命の危険をも感じてしまう。
 子供たちは基本呑気で、ケヴィン・ベーコンの悪徳警官ぶりとは釣り合わないものなのですが、展開が進むに連れて徐々にシリアスになっていく。その速度が、早すぎず遅すぎず、ちょうどよい感じで盛り上がっていくので、最後までだれずに楽しむことが出来ました
 まあ確かに「これって結局何の話だったの?」と聞かれたら「さあ?」としか答えようのないのも、また事実なのですが。
 でも、何も意味のあるものだけが正しいものではないのですよ。意味がなくても、雰囲気と心地の良い展開に浸るだけでも十分楽しめるのです。世の中って、そんなものじゃないですかね。

ナイトクローラー

ナイトクローラー

 ブルーレイを見て参りました。
 見た映画は「ナイトクローラー」

【ストーリー】
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。


みんしーやん的評価:
A

 いやあ、見た映画は早々に感想書かなきゃだめですね。
 X-MEN: アポカリプスに出てくるナイトクローラーを見て、「あ、ナイトクローラーの記事あげてない!」って気付くくらいですからね!

 そんなわけでナイトクローラーです。まあ評判いいからみんな見てるよね。さっくりと行きますよ。

 別段この映画って、煽り文句にあるような「視聴率のために暴走した報道機関の恐怖」などでは全く無いのですよね。
 この映画の基本線はどこにあるかというと、「社会的に虐げられていた男の一発逆転サクセス・ストーリー」なわけですよ。その逆転までの方法が、いわゆる現在の倫理と法にマッチしてないだけの話であって、基本的にはその人生逆転劇に胸がスカッとする系統の映画なのですよね。むしろ、ルイスの迷いのない行動に、本当に胸がスカッとするわけです。
 だって、考えても見て下さいよ。これって、よくある普通のサクセス・ストーリーと何も変わらないじゃないですか。閉塞した現状に、敷かれたルールに従っていては打破は出来ないので、他の人間が試みない手段でそれを打ち破り、結果成功し、のし上がってく。
 ほら、物語の基本だけを捉えたら、どこに出しても恥ずかしくないサクセス・ストーリーでしょう。要はその手法が「正しく」はないので、誤った見方で見られてしまうのですよね。
 ただまあ、ルイスのやっていることは突き詰めるところ「ただのひとでなし」なのでね。そこが気になるか気にならないかで、映画の見方は変わってしまうのではないでしょうかね。自分はそのあたりの変な偏りはなかったので、普通にサクセス・ストーリーとして楽しめました。まあ勿論、だからってルイスの行動が「一般的な見地として」正しいとも思わないし、法に抵触していたことは間違いないので、あくまでもピカレスクロマンとしての楽しみ方ですけどね。

 普通に楽しめましたよ。よかったです

ザ・キューブ ファイナルトラップ

ザ・キューブ ファイナルトラップ

 DVDを見て参りました。
 見た映画は「ザ・キューブ ファイナルトラップ」

【ストーリー】
謎の立方体に閉じ込められた女性が、頭脳を駆使して命懸けの戦いを繰り広げるサスペンススリラー。女が目覚めると、そこは謎の立方体。タイムリミットは24時間。空間内に散りばめられたわずかなヒントを頼りに、彼女は脱出への答えを導き出していく。


みんしーやん的評価:
D+

 「CUBE」という作品が世の中にはあります。
 まあこれは有名なので、少し映画を見ている人なら誰でも知ってますし、そうでない人も名前くらいなら聞いたことがあるでしょう。
 恐るべき低予算で作られながら、先を読ませない展開と、徐々に露呈していく人間の醜さが相まって、非常に楽しめる作品であります。
 興味があれば、ぜひご覧頂きたい。

 ……と、言いたいところですが、この作品には多くの「亜種」があります。
 いや、亜種っていうかまあ、「パチモン」ですけどね。それも、本編は全くCUBEを意識していないにもかかわらず、邦題だけ見事にパチった作品があるのです、
 こういったものに騙されないよう、ここで幾つか列挙していきましょう。

CUBE IQ
CUBE IQ
原題は「THE GAME ROOM(ゲームルーム)」。
シェルターに閉じ込められてさあ大変、という話らしい

CUBE NEXT
CUBE NEXT
原題は「INTELLECTUAL PROPERTY(知的財産)」
「キューブ」なるものを発明した博士がさあ大変、という話らしい

CUBE ハザードX
CUBE ハザードX
原題は「BANE(破滅の元)」
実験棟に隔離された女の子たちがさあ大変、という話らしい

QUBE ●RED
QUBE RED
原題は「La habitacion de Fermat(フェルマトからの招待状)」
色んな課題を出されてさあ大変、という話らしい
ちなみに「RED」としてあるあたり、「REC」への意識もかいま見える。

 まあそんなパチモノ揃いのCUBEですが、本編と呼ばれるものは3作しかありません
 うち、2は正直何をしたいのかわからないので見る必要はないですし、0は何をしたいのかはわかるけど、まあそこまで大層なものでもないのでこれも見たくていいです。
 1だけ見ればいいですよ!

CUBE
 このパッケージの映画だけ借りれば大丈夫です!


 さて、そんな「パチモノ邦題大集合」のフラッグシップ的存在となっているCUBEですが(仲間には「SAW」「アンダーワールド」「パラノーマル・アクティビティ」等)、果たしてこの「ザ・キューブ ファイナル・トラップ 」はどうかな!? ってところが気になるところですね。ドキドキしながらレンタルしました。
 嘘です。ドキドキなんてしてません。100%パチモノだと知ってて借りました
 そもそもさー、この手のパチモノ邦題大集合にお決まりの批判として「間違えて借りようとする人を騙そうとするから卑劣だ」っていうのがあるじゃないですかー。でもそれってさー、「騙される人がいる」から卑劣だと思うんすよー。誰が騙されるかっての、こんな見えてる上に旗まで立ててアピールしてる地雷。結局これに騙される人って「CUBEは名前しか知らないし、そもそも映画もあまり見たいけど、流行ってるみたいだから一応借りてみよう」っていう、かなりニッチなところに絞られるじゃないですか。そうじゃなかったら、こんな地雷踏むわけがないんですよ。多少でも映画に明るい人だったら「いやいやおかしい」ってなるでしょうよ。だってパッケージ見てよ、「トランスフォーマー」って書いてあるんだぜ
 確かに、配給会社は騙そうとして必死かもしれませんよ。でもそれって、田舎のお年寄りに「都会では戦争が起きてて日本は滅ぶから、これをかぶると命は助かるよ」ってヘルメットを売りつけるようなものでしょ。お年寄りとはいえそんな話に騙されるわけがないし、そんなミラクル級の代償がヘルメットで済むなら、そんな安いものはないですよ。
 もしこれを、本当にCUBEの関連作だと思って借りる善男善女の方がいるとしたら、それはもう授業料みたいなものだと思って気持よく払っておいて、次からは、自分の脳味噌でものを考えて、映画を選ぶといいと思いますよ。
 Amazonのレビューでも「騙されました」とか書いてる奴がいるけど、こんなの騙されるくらいなら世の中もっと狡猾なトラップはいっぱいあるから、今のうちにどうにかなっておいた方が幸せなんじゃないですかね。むしろ、お前がいなくなることで、周りの人が須く幸せになるんですよ
 ねぇ! ねえってば!

 さてさて。小ネタも終わったところで、この映画の評価をしますね。

 ひどい。

 いやいや、別にCUBEっぽくないからひどいってわけじゃないんですよ。
 サスペンス的な部分はそれなりに頑張っていたと思います。突然部屋(パッケージでは「謎の立方体」と書いてありましたが、部屋です)に連れ込まれた女性が、その場にあるものでなんとか脱出を試みようとするお話。何故ここに連れ込まれたのかもわからないまま、ブラウン管のテレビに映される情報だの、隣の部屋に監禁されている知り合いだの、1月13日の話だの、謎が謎を呼ぶ展開ではあります。結構そこの膨らませ方は上手くて、そして犯人たちも「そんなに悪そうに見えない」という、違和感を内包しつつ、じゃあ一体どんな結末なんだ、って思うじゃないですか。

 ネタバレを恐れずに書きますよ(一応配慮の改行)

 なんと、主人公は致死的なウイルスに感染されていて、その上時限的な記憶喪失にかかっているので、ショック療法で手荒に治療を施しながら記憶が甦るように何度も同じことをしていたんですって!
 この結論が気持ちよくない。
 まず、サスペンスな体をなしているのに最後が「とても優しい世界」では、肩透かしというかずっこけもいいところ。それは、サスペンスを見たくてこれを手にとった人にとっては何も気持ちよくがない。もっと、事件の真相だの、犯人の結末だの、もっと言えばこの主人公がどうやって脱出をするのか、そのプロセスだのを見たかったわけですよ。こんなぬるい結論に辿り着きたかったわけではないのです。
 例えるなら、よしもと新喜劇の最後の「一件落着」みたいなもんですよ。結局みんな幸せでした、よかったねーと。そうなると、最後にもう一度部屋に投げ込まれるシーンが挟まれるのも、幕が閉まるきっかけの「最後のギャグ」みたいな感じで、非常に萎えます。
 そして結論から遡ると、途中の展開も、全く意外ではなかったという、逆算的に過去もダメにしてしまう展開です。犯人が悪そうに見えないのもそうでしょう、だって悪くないんだもん。
 どんな風に期待を裏切ってくれるんだろうと思った観客の、まさに予想の斜め下とはこの事

 結局、オチの弱さによって、全てが台無しになってしまった。そんな映画ではないでしょうか。

 ちなみに、原題は「Riddle Room」となっているのですが、結局「Riddle」もほとんどないからね……。
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